kobako


kobako

文になりきらない会話文や雑多文を投下する箱です。ほぼ日更新。
頭弱めな話や下ネタ等多くなります注意。追記(エログロネタ)のパスはメインと共通。夢主はデフォ名、基本はseries設定です。

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2024/05/07

 メモリーオブ騎士学校_せんせいと手作り野菜

「……ぁ"ー」
「……口、開いてるぞ」
「知ってる……」
「苦手なら、無理せず食べなくてもいいんだぞ。わざわざ私が作ったものを食べずとも、食堂でなら苦くない野菜も食べられるだろう」
「やだ。せんせいの野菜を食べるの。アウールせんせいの野菜を」
「何の意地なんだ……。ありがたくはあるけれど、無茶はするなよ」
「してないもん。美味しく食べてるもん。…………(ぱく」
「…………」
「…………ぁ"ー……」
「ふう……。今度、その野菜に合った調味料でも作ってみるよ」
「ううう……お子ちゃま味覚が悔しい……」




閑話休題ひさびさスカイロフト 
category:スカイロフト



2024/05/06

 もう一人いる そのご

「いや、そンで何で俺なンだよ……」
「その……私たちじゃマトモな怖い話が出来ないってことがわかってしまいまして……。常識人のリザル先輩ならお話いただけるかなと思い……」
「常識人だったら怖い話が出来る理屈がわかンねェよ」
「そんなことより馬鹿部下。今の口振りだと、まるでこのワタシに常識がないと聞こえるけれど?」
「……マスターに常識があったことなんて今まで一度も、ッたぁ!!」
「ッフン。まあ、このワタシの美しさが常識という範疇を逸脱していることは間違いないけれどね?」
「あ、足、ちょっと床に沈んだ……!」
「はァ……お前ら真面目に解決する気あンのかよ……」
「大アリです! だって、」
『怖い話がしたい』
「ほら、こんなやりとり見せられてもずっと付き纏ってくるし……すごく根気があるみたいで……」
「若干感化されてンじゃねェかよ……」
 
category:主従



2024/05/05

 もう一人いる そのよん

「──あれは確か、嵐の夜だった」
「…………」
「不意に眠りから目覚めたワタシは自室から出て何気なく廊下へと出た。理由はなかった。美しき心が見せる彩りに導かれた、それだけのこと」
「……??」
「そこでふと気づいたんだ。廊下の奥が妙に暗い。日常で見る夜の光景よりも、さらに濃く、深くね」
「…………」
「普段ならばそんなものに興味は湧かないけれど、その日のワタシはそちらへ向かって足を進めた。何かがあると思ったわけではなく、その暗闇に誘われるように、ね」
「…………」
「奥に進めば進むほど暗闇は質量を増した。、途中でワタシは気づいたよ。……この先に何かがいる、とね」
「…………、」
「やがて廊下の突き当たりにたどり着き──ついにワタシは、見た」
「…………っ、」
「突き当たりの床。そこには馬鹿部下の下着が落ちていて……その傍らに、首のない人間の兵士が佇んでいた」
「!! ……。……? え、はい?」
「身につけた防具を見る限り、そいつはかつてこの拠点を使っていたハイリア兵の霊だったようでね。特に何をする訳でもなく、廊下の隅に佇んでいたよ。陰気な上に目障りなことこの上なかったが、わざわざそんなものにこのワタシの魔力を使うのも業腹だからね。それは放ったままとっとと部屋に帰り、ワタシは再び眠りの世界へと舞い戻ったよ」
「ちょ、あの、マスター、ツッコミが、追いつかないんですけどッ!!」
「ッハ! お前があれだけ騒ぐからわざわざこのワタシが話をしてあげたというのに、何を突っ込むことがあると言うのかな?」
「何をっていうかほぼ全部です!! とりあえず一番はなんで私の下着が廊下に落ちてるんですか!?」
「フゥン、そんなもの。ワタシの所有物がワタシの所有している建物に落ちていた。……何もおかしなことはないじゃないか」
「おかしなことだらけですよッ!!」
『……怖い話がし、』
「ちょっと今取り込み中なので幽霊さんは黙ってて下さいッ!!」
『…………』




いつものことですがkobakoはノープランでキャラを喋らせてるのでどう着地するのか自分でもわかりません 
category:主従



2024/05/04

 もう一人いる そのさん

「──それは、私がまだ空の世界にいた頃のお話です」
「…………」
「深夜、外への脱走を終えた私は意気揚々と騎士学校へと帰ってきました。その日は新しい抜け道を発見してとっても良い気分だったので、そのままお部屋に帰って寝ようと思ったのですが」
「…………」
「寄宿生の部屋がない方角……教室が並ぶ廊下の方から、誰かの声が聞こえた気がしたんです。普段なら声の主に見つからないよう逃げていたのですが、その声はとても苦しそうに聞こえました」
「…………、」
「誰かが倒れているのかもしれない。善意……というより好奇心に導かれた私は、声の方へと向かったのです。声の出どころは、廊下の片隅にあるお手洗いでした」
「…………」
「そこで私は、見たのです」
「…………」
「──便器の中から手が伸びて、黒くて長い髪の女の人が、這い出ているところをッ!!」
「…………」
「……どうでしたか?」
「……不潔極まりない」
「えっと、それはそうなんですけど……、ていうかマスターじゃなくて、」
『怖い話がしたい』
「もう!! やっぱり私なんかの話じゃ満足してくれないじゃないですか!!」
「五月蝿い。幼い頃のお前の感性が絶望的なのが悪い」
「なんで怖い話しただけでこんなに貶されるんですか……!?」 
category:主従



2024/05/03

 もう一人いる そのに

「……ところで」
「はい?」
「……随分大人しいものじゃないか。面白みのない」
「あ、幽霊さんがいるのにですか? まぁ……初めてじゃないですし、なんだか慣れちゃって」
「なら、そのまま放っておけばいいだろう」
「いいかもしれないですけど……」
『怖い話がしたい』
「ほら、したいみたいですよ、怖い話」
「……チッ」
「このままだと私たちが眠る時にもしたいって言ってきそうですし、ね?」
「…………面倒なことこの上ない」
『怖い話がしたい』
「……何の未練があってお亡くなりになった幽霊さんなんですかねぇ」
「知るか」 
category:主従



2024/05/02

 もう一人いる

『怖い話がしたい』

「却下」
「えー、即答ですか? 私も聞いてみたいです。マスターが懐に隠してる怖い話」
「誰がいつそんなものを隠していると言った。美しく聡明なこのワタシが、下賤な話を知るわけがないだろう」
「……前に暗い森の探索した時、亡霊になった騎士の話で散々私のこと怖がらせてきたのに」
「ハッ、ワタシは歴史的事実を述べただけだよ? お前が勝手に喚いていただけだとも」
「いじわる……。……ところで」
「何」
「……さっき、『怖い話がしたい』って言ったの、誰ですか?」
「知らない」
「…………」
「…………」
「……どっかで連れてきちゃったんですかねぇ」
「さあね。お望み通りに『怖い話』をしてあげれば、その低級霊も離れるだろう」
「うえぇ……無茶振り……」 
category:主従



2024/05/01

 掛け声も好きです

〜戦闘中

「フンッ!!」
「…………」
「ハァ……ッ!!」
「…………」
「うるァッ!!」
「………………」

 *

「……ンで、ご主人サマの戦闘中の声に聞き耳立ててたら敵に殺されかけたと」
「その……戦ってる時のマスター、意外と荒々しい声を出すんだなって思って、かっこいいなと思って……」
「……それで治療に付き合わされる俺の身にもなれよなァ」
「ううう……ずびまぜん、リザル先輩……」




お待たせしました。今日からkobako更新再開です!
 
category:主従



2024/04/24

 *お知らせ*

kobakoは5月から投稿再開します
しばし待たれよ! 
category:トップ



2024/04/10

 巡り会えた日

「マスターマスター、今日は何の日かわかりますか?」
「お前がワタシのモノになった日」
「正解はマスターと私がー……って……へ?」
「何」
「え、あ、当たって……る?」
「馬鹿にしているのかな?」
「してないです!! むしろその、嬉しい……です。でも……どうして」
「フッ……さあ、どうしてだろうねぇ?」
「……マスター、前に『人間どもが生きるわずかな時間に意味を持たせるのは愚かしいことだ』って言ってたのに」
「ああそうだね。今もそれは変わらない。ワタシが覚えているのは……魔王様とこのワタシ自身にとって意味を持つ時間だけ、だよ」
「……マスター」
「それで?お前は何をお望みだったのかな?」
「……なーんにも。マスターがいれば、それで幸せです」
「フッ……単純」




今日でkobako毎日投稿まる三年達成です!!!ヤッタネ!!
というわけで、今年もちょっとだけkobakoお休み期間をいただきます。
また筆があったまったら再開します〜! 
category:主従



2024/04/09

 「あいつはやばい」

「……魔物の子たちを統率する時のコツって、何かあるんですか?」
「ふむ。お前が考えナシにも行使し続けてきた餌付けもついに意味をなさなくなってきた、ということだね?」
「何でわかったんですか……」
「フ……ワタシが魔族長であり、お前がワタシのモノ、だからだよ」
「う……、……そ、それで、何かないですか?」
「コツも何も、下位の者には力でわからせる。魔族を従わせたいのなら、それだけだよ」
「……それを言われたら私、魔物の子たちに信用されてる気がしなくなってきました」
「へえ?」
「獣型の子たちはともかく、知能の高い半獣型の子たちは私単体で見たら下位の者だと思ってる気がしますし」
「まあ、そうだろうねぇ? ただ……そう思うのは知能はあれど頭は弱い魔物に限るけれど」
「それって、私がマスターの側近だからですか?」
「フ、お前には自覚がないようだね?」
「自覚って……何の、ですか?」
「愛する主人に対して狂気的な一面を、下位の者どもがどう見ているか、だよ」
「……なるほど」 
category:主従