kobako


kobako

文になりきらない会話文や雑多文を投下する箱です。ほぼ日更新。
頭弱めな話や下ネタ等多くなります注意。追記(エログロネタ)のパスはメインと共通。夢主はデフォ名、基本はseries設定です。

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2024/05/03

 もう一人いる そのに

「……ところで」
「はい?」
「……随分大人しいものじゃないか。面白みのない」
「あ、幽霊さんがいるのにですか? まぁ……初めてじゃないですし、なんだか慣れちゃって」
「なら、そのまま放っておけばいいだろう」
「いいかもしれないですけど……」
『怖い話がしたい』
「ほら、したいみたいですよ、怖い話」
「……チッ」
「このままだと私たちが眠る時にもしたいって言ってきそうですし、ね?」
「…………面倒なことこの上ない」
『怖い話がしたい』
「……何の未練があってお亡くなりになった幽霊さんなんですかねぇ」
「知るか」 
category:主従



2024/05/02

 もう一人いる

『怖い話がしたい』

「却下」
「えー、即答ですか? 私も聞いてみたいです。マスターが懐に隠してる怖い話」
「誰がいつそんなものを隠していると言った。美しく聡明なこのワタシが、下賤な話を知るわけがないだろう」
「……前に暗い森の探索した時、亡霊になった騎士の話で散々私のこと怖がらせてきたのに」
「ハッ、ワタシは歴史的事実を述べただけだよ? お前が勝手に喚いていただけだとも」
「いじわる……。……ところで」
「何」
「……さっき、『怖い話がしたい』って言ったの、誰ですか?」
「知らない」
「…………」
「…………」
「……どっかで連れてきちゃったんですかねぇ」
「さあね。お望み通りに『怖い話』をしてあげれば、その低級霊も離れるだろう」
「うえぇ……無茶振り……」 
category:主従



2024/05/01

 掛け声も好きです

〜戦闘中

「フンッ!!」
「…………」
「ハァ……ッ!!」
「…………」
「うるァッ!!」
「………………」

 *

「……ンで、ご主人サマの戦闘中の声に聞き耳立ててたら敵に殺されかけたと」
「その……戦ってる時のマスター、意外と荒々しい声を出すんだなって思って、かっこいいなと思って……」
「……それで治療に付き合わされる俺の身にもなれよなァ」
「ううう……ずびまぜん、リザル先輩……」




お待たせしました。今日からkobako更新再開です!
 
category:主従



2024/04/24

 *お知らせ*

kobakoは5月から投稿再開します
しばし待たれよ! 
category:トップ



2024/04/10

 巡り会えた日

「マスターマスター、今日は何の日かわかりますか?」
「お前がワタシのモノになった日」
「正解はマスターと私がー……って……へ?」
「何」
「え、あ、当たって……る?」
「馬鹿にしているのかな?」
「してないです!! むしろその、嬉しい……です。でも……どうして」
「フッ……さあ、どうしてだろうねぇ?」
「……マスター、前に『人間どもが生きるわずかな時間に意味を持たせるのは愚かしいことだ』って言ってたのに」
「ああそうだね。今もそれは変わらない。ワタシが覚えているのは……魔王様とこのワタシ自身にとって意味を持つ時間だけ、だよ」
「……マスター」
「それで?お前は何をお望みだったのかな?」
「……なーんにも。マスターがいれば、それで幸せです」
「フッ……単純」




今日でkobako毎日投稿まる三年達成です!!!ヤッタネ!!
というわけで、今年もちょっとだけkobakoお休み期間をいただきます。
また筆があったまったら再開します〜! 
category:主従



2024/04/09

 「あいつはやばい」

「……魔物の子たちを統率する時のコツって、何かあるんですか?」
「ふむ。お前が考えナシにも行使し続けてきた餌付けもついに意味をなさなくなってきた、ということだね?」
「何でわかったんですか……」
「フ……ワタシが魔族長であり、お前がワタシのモノ、だからだよ」
「う……、……そ、それで、何かないですか?」
「コツも何も、下位の者には力でわからせる。魔族を従わせたいのなら、それだけだよ」
「……それを言われたら私、魔物の子たちに信用されてる気がしなくなってきました」
「へえ?」
「獣型の子たちはともかく、知能の高い半獣型の子たちは私単体で見たら下位の者だと思ってる気がしますし」
「まあ、そうだろうねぇ? ただ……そう思うのは知能はあれど頭は弱い魔物に限るけれど」
「それって、私がマスターの側近だからですか?」
「フ、お前には自覚がないようだね?」
「自覚って……何の、ですか?」
「愛する主人に対して狂気的な一面を、下位の者どもがどう見ているか、だよ」
「……なるほど」 
category:主従



2024/04/08

 瞳の奥の記憶

「…………」
「……不躾なものだね。主人の目を、何の許可もなくじっと覗き込むなんて」
「あ……。……ごめんなさい、見惚れてました」
「ッフン、だろうね?」
「……マスターの目。黒の中に灰色の虹彩があって、綺麗なのもそうなんですけど、」
「けど、何?」
「……どこか懐かしいような、吸い込まれそうな。そんな感じが、します」
「……へえ?」
「……何でなんですかね」
「さあね。……ワタシの美が、お前の眠れる記憶までもを刺激しているのかも……ね?」
「そう、なんですかね」 
category:主従



2024/04/07

 魅惑の絹髪

「……リシャナ」
「あ、マスター、シャワー終わったんで……あれ?」
「…………」
「まだ髪湿ってますよ? だめですよー、ちゃんと乾かさないと」
「……面倒くさい」
「せっかく綺麗な髪なのに、ぱさぱさになっちゃいますよ。……マスター?」
「…………」
「(腰に顔埋めたまま動かなくなっちゃった……。)……えーと、そのままでいいので、私が拭きますね」
「…………ん」
「(……このまま眠っちゃうかな。起こさないよう、丁寧に乾かしてあげよう)」

 *

「ってことで、マスターのサラツヤな髪を一生懸命乾かしてたら思いの外時間がかかりまして、寝坊しました」
「……このワタシに嘘が通用するとでも?」
「……せっかくの機会だからマスターの髪を堪能しようという邪心が湧いた結果、さらに時間がかかりました」
「……へえ?」
「すみませんでした」 
category:主従



2024/04/06

 ぎええ

「マスターマスター」
「……何、その奇妙な物体は」
「空で売ってた人形です。ほら、ここ引っ張ってみてください」
「…………(くい」
『ギェエエエエエ』
「!!!」
「ほら、引っ張ると鳴くんです。ちょっと変な鳴き声ですけど……ってあれ、マスター?」
「(グサァッ!!」
「ぎゃあ!! ま、マスター!!? 人形が……!」
「……呪われる前に始末しただけだよ」
「呪ったりしませんよ!!?」 
category:主従



2024/04/05

 花より極貧

「わ、マスター。森のあの辺、木が桃色に染まってますよ」
「ふぅん」
「外も暖かくなってきましたし、お花見行きたいですねぇ」
「…………」
「…………」
「…………(もみもみ」
「マスター……あの、」
「……何」
「せっかく綺麗な景色なので、私のおっぱいより外、見ません?」
「興味がない」
「さいですか……」 
category:主従