■ あとがき
2013年から三作続いた王子様シリーズ、これにて完結です。お疲れ様でした。
互いに対して同じ想いを抱き、それを共有する。たとえそれが恋愛感情でなくとも、それが出来れば充分なハッピーエンドではないかと思います。
ベルトルトの内面からアニの存在をなくしたり、その感情を凌駕した完全に両想いパターンも考えたものの(私が書く場合は難しく感じた点もありますが)、この結末が何より幸福な形の一つだと思うのです。
とはいえ、エピローグであのまま死亡エンドも捨てがたい。ベルトルトに「好きだ」と言ってもらえる最期とか最高じゃないですか!
その上で、『夢か現か』は果たして夢なのか現なのか? 私としてはどちらもおいしいので、読み手様それぞれにお好きな結末を選んで頂けたらと思います。
個人的に嬉しかったのは、全てのシーズンで『アンヘル・アールトネンの功績』の本のタイトルを出せたことです。特に今シーズンに関しては、出すところがないと思っていたらまさかまさかの。というかこの本ありきの結末だったので、物語の巡り合わせに書きながら驚いていました。
ここで、夢主について。
シリーズを書いていない期間であっても、私の中ではたくさん語りかけてくれる夢主でした。
明るい気持ちになれない時でも、彼女に元気をもらえたことは一度や二度ではありません。
なので、またどこかで書けたらとも思います。
最後に、改めてお礼を。
連載している間も、連載していない間も、感想や続編を望まれる幸せなシリーズでした。お言葉をたくさん頂けたおかげで、ここまでたどり着くことが出来ました。
メッセージ下さった方、見守って下さった方、本当にありがとうございました。
それではまたいつかどこかで!
もずく
2017/05/01-2018/01/11
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