【短編】Which do you want?
「翔くーんっ!」
「おわっ?!......薫じゃん!どうしたんだよ」
本当にこの双子は癒される。
私と翔くんと薫くんは小さい頃からの幼馴染み。
昔から母親同士が仲良かったから、幼稚園、小・中学校が同じなのはもちろんのこと、翔くんとは同じ早乙女学園に合格。
薫くんはというと....学園長が運営してる医療系の学校に通ってる。
翔くんは心臓が悪いから治せるお医者さんになりたいんだって!
兄想いな弟さん。
「翔くん!翔くん!!久しぶりー!!!」
「薫は相変わらず元気だなぁ....。」
『......。翔くんも元気だけどね。』
お互いの生活を話したり、3人で仲良くご飯食べたり、翔くんの部屋にムリヤリ泊まりに行ったり....。
そんな楽しい日々が続くと、そう勝手に信じ込んでいた........。
「翔くんは何もわかってないっ!!」
「わかってないのはお前だ!薫」
あ....どうしよ、2人が喧嘩してるところに来ちゃった......。
帰ろうかn......「翔くんに美桜の何がわかるんだよ!」
...え?
私?
「俺は同じ学校で同じクラスだ。だから学園に入ってからの美桜のこと沢山知ってるんだよっ!!」