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▼ 月山国光沢さんマジ小悪魔アイドルちゃん

先日転入してきた南沢は、我が月山国光において異質な存在であった。月山国光は何かと無骨な者が多く、所謂武士のような者ばかりだ。そんな浮世離れした学校に、麗しい転入生が来るという事でそれは話題になっていたのだが…。いざサッカー部に入部してくると、皆南沢のただならぬ雰囲気に圧倒された。


「ね、一文字クン」

「!…な、何だ」

「今日さ、(パス練の)相手してくれる?」

「い、良いだろう…」


部室で、一文字に声を掛ける南沢はやたら距離が近い。南沢は体が小さくラインも細い故、下からその端正な顔で覗き込まれると同性と分かっていても胸が高鳴る。そう、南沢の男とは思えぬ色香に皆翻弄されてしまうのだ。


「ひょーどー」

「ん、どうした?」

「グラウンドまで歩くの面倒臭いから、連れてって?」

「…おい。」

「筋トレにもなるだろ?お願ーい。」


我が校のグラウンドは部室からやや離れた場所に位置している。南沢は初日こそ文句を言いながらグラウンドに向かったが、翌日からはこうやってオレに擦り寄って来ては運んでくれと強請るのだ。確かに、グラウンドは小高い丘の上にあり登るのにはやや難儀ではあるが。サッカーをやっていればあの位辛くも何ともない筈だ。だと言うのに南沢は、「設備の整ってた雷門にずっと居たから、足腰弱くなっちゃって」と言って努力しようとしないのだ。


「それに雷門では筋トレでオレを運ぶメニューあったもん」

「何だと!?それならば、月山国光でもその同じ分だけのメニューを熟さなければ!」


そして、オレは今日も南沢を抱き上げてグラウンドまで運ぶのだ。雷門には負けられん。それに、南沢は重いどころか寧ろ軽い位なので全く苦にはならない。それに、だ。


「いつもありがと、兵頭…今日のお礼は何が良い?」

「ああ、そうだな…今日は、ウサギで頼む」

「バニー?」

「ばにい?フッ、オレはそのような低俗なものには興味はない…けもみみ史上主義だからな!」

「お前程残念なイケメンも居ないよな」

▼ おまけ
一文字「みみみ南沢は破廉恥だ…!」
兵頭「だが好きだろう?」
一文字「っ!!?」
南沢「素直に好きって言ってみー?そしたらぁ」
一文字「そ、そうしたら…?」
南沢「一文字クンの人参も食べてあ・げ・る」
一文字「!!!!?」






***

リハビリ!しかしオチはうさみ沢さんが食べました!^^
もううさみ沢さんたら…人参あんなにいっぱいあげたのに…。←
という訳で別館にはうさみ沢さん小ネタあげます。
兵頭くんは喋った瞬間から残念なイケメン臭がしてたって南沢さんが言ってたよ!←








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