「うっ!なに…!鋼のプロペラがッ………ひとりでにまがった……。うごいている」
「UKYAA!」

「またしてもスタンドも見えぬのに窓ガラスが割れた!?スタープラチナ!」

「ね、ねえ!どうなってるの!?」
「いいからじっとしてなさい!慌ててはいけないわ。………さあ、これを着て?ボタンは全部しめるのよ、いいわね」

「ッ、サルが壁の中に消えた!?」
「おい杏奈、そいつを連れてこっちに来い、なにかとてつもなくやばいッ!」
「ええ!けどこれ、いったいどういう………。あのサルがスタンド使いだとしても、見えるはずのスタンドが見えないなんてそんなことあるの!?」
「さっきやつにこの手で触れた時、やつの生きた肉体から『スタンド』のエネルギーが出ているのを感じた。しかし……やつの『スタンド』が見えないのはなぜなのか……」

「!……まさ…か、もう見えている………としたら……」
「えっ!?」



「『スタンド』はこの貨物船かッ!」
「ウキャァァァァ」
「し…」
「承太郎ォッ」
「しまった…!」

Strength (ストレングス)

@Force (力)
AEnergy (元気)
BPower (勢い)
CAid (助け)

Hタロットで8番目のカード。
挑戦、強い意志、秘められた本能を暗示する。

「やっぱりこのサルがスタンド使いだったの!?力のカードのスタンド使いッ」

「この子には指一本触れさせないッ、このエロザルが!このエロザル、わたしがスタンド使いだとわかっていながら、コケにしていやがる……!許さないんだから!」
「ガァアア」
「きゃああああ!」
「ウォータースライサーッ!」

「あうっ!」
「杏奈!」

「くっ……守るわ、この子は…あたしが」



「そのボタンは、てめーの『スタンド』じゃあねーぜ」

「フン、怒るか?確信した。勝利の誇りに傷がついたというわけか?………いや!傷はつかんね…………エテ公に誇りなんぞねーからな」
「ウギャアァァァァ」

「そこんとこがやはりエテ公なんだな。傷つくのは…!てめーの脳天だ!」

「恐怖した動物は、降伏の印として自分のハラを見せるそうだが……ゆるしてくれということか?しかしてめーはすでに動物としてのルールの領域をはみ出した……。オラァ!」




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