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「赤司くん、髪の毛一本もらえる?」

「は?お前何言って…」

「だからガングロクロスケは黙ってなさいって。確かめるのよ、あなたたちがここにいる理由を」



また口裂け女のような化け物に遭遇するのは御免だ。

近くの教室に入って、話はそれからだと言うようにミコトは先頭をきって教室に入って行った。

それに続くような形でほかの面々も教室の中に。



「これでいいか」

「ありがと」



赤司はおもむろに自分の髪の毛を一本抜き取ると、そのままミコトに渡した。

それを受け取ったミコトは、教室を漁って出てきた白い紙に丁寧に髪を包みペンで何かを描いた。



「それで何がわかるんだよ?」

「これに火をつけて、髪の毛が燃えなかったからターゲットは赤司くんってこと」

「ハァ?」

「一応他のみんなの髪も一本頂戴。同じことするから」

「わかりました」

「ったくめんどくせぇな」

「おとなしく言うことを聞くのだよ青峰」

「わーってるよ」

「これでいい〜?」

「みんな髪の毛に色ついてていいね、メッチャわかりやすい」



赤、青、水、緑、紫、黄。

一度に全員分燃やしても、判別できる色。

手間が省けてこりゃいいや。

ミコトはそう言って笑った。





((黄瀬が空気))




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