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「赤い髪の毛……赤司くんのですね…」

「うーん、これは厄介」

「どういう意味なのだよ」



うーん、と唸るミコト。

これが表す意味とは、



「みんなが此処に来たのは、やっぱり偶然じゃなかったみたいだね。あー、めんどくーさーい!」



ミコトは髪をかきあげ、がしがしと豪快にかいた。

ボサボサになった髪。

それを気にすることなく、ミコトは説明を始めた。



「赤司くんは誰かにそうとう“想われてる”みたいだね」

「想われてる?」

「それが恋心なのか、憎しみなのか、それとは別の何かなのか、それはわからないけど、原因はキミだよ」



そう言ってビシィッと赤司を指さしたミコト。



「もしかしたら、簡単にはこの世界からは出られないかもね」

「それってどういう意味〜?」

「此処から出るのを邪魔されるかもしれないってこと」

「ええっ?!それってヤバイじゃないッスか!」

「だからそういってるじゃん」



さーて困った。

私を除いて、ここにいるバスケ部は意図的にここに連れてこられたってことは、何か
意味がある。

その理由は一体何?

燃え残った赤司の髪の毛を見つめながら、ミコトは考える。



「誰かこういうことができそうな人、心当たりない?こんなこと、素人ができるわけないんだけど」

「そういわれてもな。さっぱりだ」

「それなりに知識のある人間じゃないと、こんな大人数を一気にここに飛ばすなんて新技できっこないんだけど……。うーん、さっぱり」




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