真夏のカラフルパレット
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ジリジリと焼きつける太陽の光。ジロジロと感じる視線。
コンクリートに反射した光が私の肌を焼き付ける
ああ、なんでこんなに暑い中……
プールにいるの?
時は数時間前に遡る
まだ日も登っておらずそれなりに涼しい時間を過ごしていた松野家六つ子と私。そう、ここまでは予定通り。
「なあなあ、みんなでプール行かね?」
そんなおそ松の無邪気で何気ない一言で予定なんて180°回転した。
「プールっすか??おれバタフライちょーじょうずー!!」
「ふ……俺の魅力にあてられて熱中症になるカラ松girlがいなきゃいいけど」
「いいね〜♪十四松兄さんっ、写真撮ろう〜♪」
「え、同じ顔六つがプール?放送事故なの?」
「またまたぁ〜チョロ松だってあきの水着気になるくせに〜」
『……?!私も行くの…!?!』
「あきが行くなら俺も行く」
『っ…一松それは卑怯だぞ…』
「いいの…?俺だけ兄弟で置いていかれても」
『だぁぁ、わかった!行くよ!』
そして冒頭に戻る…
人混みの中キャッキャウフフと写真を撮りまくるトド松。
バタフライをしようとする十四松を止めているチョロ松。
なぜかサングラスをかけて黄昏ているカラ松にそれを見て爆笑しているおそ松。
日陰で パーカーを着て小さくなっている一松。
桃、黄、緑、青、赤、紫。それぞれの色が散らばるこのプール。
何かが足りない。そう感じた。
「あきちゃん!白と、オレンジが足りない……ね?」
真夏のカラフルパレット
足りない色は白とオレンジ。先程から嫌なくらい感じる視線をたどれば………何が見える?
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六つ子元は8人説…お題をこれにしようと決めた時にはオチは決めていました。明るい雰囲気から一転裏切りオチを目指したのですが、表現力足りませんね…
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[mokuji]
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