鮮やかな笑顔の裏で
幸せの形はみんな違う。
そして、私と彼の幸せがこういう形だっただけだ。
「ねえ、一松くん。外行こうよ」
『なんで?』
「だってこんなにいい天気なのに…もったいないよ」
『あきは俺と家にいるのじゃ不満なの?』
「いや、そんなことないよ!」
そんなこんなでここ2週間ほど家から出ていない。
一松くんは私が外に出るのを嫌う
………だから私は一松君の言ったことだけが外の世界だ
路地裏に猫がいた、新しくできたスタバァで一松くんの弟さんがアルバイトしていた。そんな話をたくさん私にしてくれる一松くんはすごく優しい。
でも、そんなある日
大学が同じ友達からずっと家から出てないことに対して危険だと言われた。
なんで危険なんだろう。彼女は一松くんは普通じゃないと私を罵るように電話越しに訴えてきた。
鮮やかな笑顔の裏で
特に不自由はしていないし体も大丈夫だよ〜!外に出なくても一松くんは私に外を教えてくれるよ…?それに………一松くんには私だけだ
共に生き、共に堕ちる。最高で完璧なFinalだ
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