甘い熱だけ残して
『 ねぇ、佳主馬。
ちゅーしよ?』
「ブッッ」
『うわ、汚い』
「うるさい、大体あきが急に馬鹿なこと言いだすからでしょ」
僕とあきはいわゆる恋人同士で
大おばあちゃんにあきを紹介するために夏休みの今、例年通り長野に来ている。
あきにも部屋は用意してあるし、僕にも納戸じゃなくて部屋は用意してくれている。
だけど僕は納戸に布団を持ってきた
その布団にあきが寝ている
そんな状態で、あの発言
きっとあきは馬鹿なんだろう
『ねえねえかーずーまーー
ほら、おやすみのちゅーしてよーー』
無自覚のきみはどんどん僕に近づいてくる
・
周りの音が何も聞こえなくなるくらい
僕はあきに口づけた
甘い熱だけ残して
ねぇ、ちょっとあき?!寝たの?!嘘でしょ?!生殺し?!
その日佳主馬くんは眠れなくて徹夜だったとかなんとか
−−−−−−
肉食佳主馬くんいいよね〜
でも佳主馬くんはロールキャベツ男子だって信じてる[ 8/12 ] [*prev] [next#]
[mokuji]
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