OPシャンクス あかはすき?




強い男がいた。突然現れたそれなりの海賊を、一人で一蹴してしまうその強さに、おれは思わず声を掛けていた。



「なあ、お前、おれの船に乗らないか!?」

「………」



男はチラリと俺を見て、興味が失せたように視線を戻し、海賊から金品を奪い取る。近づくと、その男が意外と若いことが分かる。



「来んな、コイツは俺のだ」

「分ァってるよ。お前、強いな。名前は?」

「フツー自分から名乗るもんだろ」

「そりゃそうだ、すまなかった。おれはシャンクス、お前は?」

「さぁな」



そう吐き捨てて立ち上がり、男は去ろうとする。逃がす訳がない。勿論ついて行こうとしたそのとき。



ゴッ!!

「っ、……」

「お、おい!?大丈夫か!」



何処からともなく飛んで来た石が、そいつの頭に当たる。慌てて近づこうとするが、その間にも生卵や残飯のようなもの、水、さっきより大きい石が、どんどんそいつに投げ付けられる。何であいつは避けようともしない?こんな、こんな事ってあんのか?そいつは、島を海賊から守ってくれたんじゃねェか!



「おい!いい加減にしろ!これ以上そいつに何かしたら許さねェぞ!!」



そいつの前に出て、そう叫ぶと、島民たちは窓と戸を閉め、辺りは気味が悪い程に静かになった。



「おい、大丈夫か?家は?」

「………」



そいつは何も言わずまた歩き出した。海賊を倒したときは無傷だったくせに、今は血をポタポタと落としながら歩いている。何だかほっとけなくて、無言でその背中について行く。



「……………お節介野郎」



そう呟かれた言葉は聞こえないことにした。




ここまで考えて飽きた。
男は島に甚大な被害を与えたドラゴンを匿ってて、それで島民から嫌われてる。
ドラゴンはただ何処かの海賊に捕らえられようとされたときに刺さった矢が痛くて暴れてただけ。
男以外信じないドラゴンと島民からの仕打ちでもう精神崩壊寸前の男をシャンクスさんのあの大きな懐で受け止めて欲しい。
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