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夢 

●少し前に見た夢
ひのてんの夢を見たのだが、いろいろとぶっ飛んでいる点は夢なのでご容赦ください。正確に言うとひのてんは出演していない。

・ひのてんには何人か子供がいる(どうかツッコまないで)
・たぶん全員男で、ひとりを除いてみんな天子に似ている
・唯一火野に似ている男の子は高校生くらい。学ランを着ていた
・彼の名前は何故かカタカナ(キラキラネーム?)

この夢に唯一出てくる台詞が、火野に似た彼の言葉だ。今もまだ私の脳裏に焼き付いている。彼は苦悩に満ちた表情でこう言った。

「父さんは聡明な人だったのに、どうして母さんを選んだんだろう」

もちろん、父さん=火野、母さん=天子である。

いや、知らんがな。
傍観者たる私はこう思うしかなかった。そして、そんなことで君が悩む必要はないんだよ、とも思った。
目覚めてからめちゃくちゃ笑った。意味の分からなさと、確かに何故選んだんだろうという同意で。しかもそれを息子に言われるって。天子に怒られそうだが笑わずにはいられなかった。
聞かせたら、Nさんも案の定めちゃくちゃ笑ってた。
「『聡明』って言葉のチョイスが絶妙だよね。てんことは絶対相容れない要素だよ」だそうだ。ほんとそう。『聡明』という単語が、天子の存在で価値をえらく暴落させられている。

しかしこの夢、真面目に考えてみるとおそらく火野はもういないのだ。逝去したのか、どこか遠くにいるのか。聡明『だった』んだし。
天子も出てこなかったが、息子も死んだ母親のことを今更悪くは言わないだろうし、たぶん天子は生きていると思う。だとしたら切ないなぁ。会いたくても会えない人に似ている顔で、なんであなたみたいな人が母親なんだとか言われたら、ね。
一時的な反抗期で、子供の頃の記憶として残っていた、優しい父の面影を思い出して「なんで母さんは父さんみたいに優しくないんだ」と詰ってるだけならいいんだけどさ。それなら天子もぱーんと横っ面はたいて「うるせえ勉強しろ!」って一喝すればいい。いや、叩けないか。火野の顔面だもんな。
選ばれた理由は息子くんにも私にもわからないけれど、火野がいなくなっても自分ひとりで生き続けようとする天子の強さは確かに、火野が相手に望む要素のひとつと言ってもいい気がする。


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