「カブトは……昔ﾅﾏｴや木の葉のピンク頭に言ったよな？オレの部下だったこと」
こくりと頷くﾅﾏｴをシュデンが睨みつける。
知らなかったのだろうと予測はできるが、まあそれについてはお互いさまだろう。
チクマとはそのあたりの話も仕事の合間にした覚えはあるがシュデンとはお互い避ける様に過ごしてきたため情報の共有ができていないのだ。
微妙な距離感の女二人を放置し「だがそれ以前から大蛇丸の部下だったようだ」とサソリはつづけた。

「まあ……、あいつのことだ。情報を売りつけるにしろすべてを言うことはないと思う」
身体の持ち主のことまで知ってると考えると後衛にﾅﾏｴを配置しこそこそ回復して回るのは悪手になる。
というより無限回復されたらたまらないから潰しに来たのだろうが。
おそらく、このままマダラの奇襲をはねつけどうにかﾅﾏｴを投入して戦争を始めたとしても、あの移動手段があれば後衛から先に潰される。
七尾分の戦力がどれほどなのか、チクマたちですら知りえない未知数の戦力なのだ。
これこそ我愛羅が帰ってきてからだが、囮に回すことを提案する。
サソリのその言葉に異議を唱える者はいなかったが、シュデンは二人を交互に見やると目を細め口を開けた。


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