突然の急展開


11月になった
冬休みにボンゴレの後継者式があるらしい
私はファミリーではあるが守護者ではないので行く必要はないらしい


まあ今はそんなこと構っていられない状況にある
兄さんが帰ってこない

今までこんなことなかったし不安になる
情報を探してるのに見つからない

私がボンゴレだと知られて兄に迷惑をかけたのかと思うと胸が痛い
父さんにも連絡しようとしたのに繋がらない
まさか父さんも…

父さんにも繋がらないのでボンゴレに連絡したが、ここ最近ボンゴレにハッキングなどされていないし、私みたいなのがボンゴレにいると言う噂も聞かないらしい
もしかしたらラフプレーのことで、とも思ったが、ここまで情報がないのは絶対おかしい
ボンゴレにも協力してもらって兄と父の居場所を調べるが、目ぼしい情報がでてこない
兄さん…父さん…今どこにいるの…?


兄さんが帰ってこなくなってから4日
父さんに連絡が着かなくなってから3日
聞き込みをしていた街で父さんを見かけた
なにか様子がおかしいような気がする
父さんの隣にいる人…堅気の人じゃないな…
気配をできる限り絶って後を付ける

後を付けた先で信じられないものを見た

兄さんが縛られている

なのに父さんはただそれを見ているだけ

どうなっている?

これはどう言う状況なんだ?


兄さんと父さんがなにか話し始めた

「康次郎、俺も自分の息子に手はかけたくないのだがな」
「父さん…あなたは人体実験なんてする人じゃなかったはずだ…どうして…」
「お前たちが知らなかっただけだ 俺はとあるマフィアのボスをやっていてな」
「マフィア…?」

え、なにそれ私知らなかった
しかも父さんがボスとか…人体実験とか…

「お前はイタリアにある俺率いるファミリーがいるところで過ごしてもらうぞ」
「…」
「息子に人体実験なんてしたくはないが…」
「…彼方はどうするつもりなんだ」
「ああ、彼方は大事に育てるさ お前も知らなければ大事にしてやったものを…」
「あなたなんかに大事にされてたと思うと…死にたくなるよ」
「強気だな まあそう言っていられるのも今のうちだけさ」

え、父さんなにをしようとしてるの…
と、とにかく赤ん坊にメールを送っておく

「連れて行け」

隣にいた人が兄さんに近づいて行く…
もう我慢できない
未だ頭は混乱しているけれど
でも今ここで私が助けなければ誰が助けるんだ

「…父さん、兄さんになにをしようとしてるの」
思ったより覚めた声になった
自分は結構怒っているらしい

「彼方…お前何故こんなところにいる」
「父さんこそ こんなところで兄さんとなにしてたの」
「彼方すぐに逃げるんだ!」
近くで見ると兄さんの顔に殴られた跡や薄い切り傷がある
すごく痛々しくて、まるで自分が傷つけられたように心臓が軋む

「…父さんは兄さんに手をだした その報いは受けてもらいます」
「彼方!」
「ふふ、ははははは!」
父さんが狂ったように笑いだした
え、なにこれ壊れた?

「一般人のお前がどうやって俺に報いるつもりだ?」
「むしろ一般人の兄さんに手を出してただで済むとは思ってないですよね」
「一般人に手を出すのなんて今更だ 多勢に無勢でどうするつもりだ?」
「…あなたのことはもう父親とは思わないわ 復讐者にでも入れられればいいのよ」
多勢に無勢なんて今更
なにも策がないのに無闇にでてくるわけないじゃない
「…まて、何故一般人のはずのお前がそんなことを知っている?」
「申し遅れました わたくしボンゴレ10代目…候補?直属…?の情報部に所属?しています、古橋…いえ、白鳥彼方といいます
…もう私は一般人じゃないのよ 残念だったわね 父さん」
能力で父さん以外の人の頭上に鋭利なナイフを出して周りにいるやつを片付ける
「なっ…どうなってる…彼方お前なにをした!」
「兄さん、目をつぶっていて」
そう言いながら銃をかまえる

「彼方やめろ!お前が手を汚す必要はない!」
「兄さん…私の手は元々汚れているんだよ…」
心を軋ませながら兄さんの目の前で引き金を引く
父さんは戦闘のほうはできなかったようで銃弾を避けることなく一発で片が付いた

兄さんに近寄り縄を解く
「…兄さん、ごめん…父さんを殺して…いろんなこと黙っててごめん…」
「彼方…いいんだ…父さんのことも、ボンゴレとか言うなにかのことも…俺のためを思っていてくれたのだろう 気にしなくていいんだ」
「…ありがとう、兄さん」
「彼方」
「なに?兄さん」
「このことがあったからと言って、俺から離れていくのだけはやめてくれ」
「兄さん…」
なんだ、バレてたか
さすが兄さん
「帰ったら全部説明して…もらうから…な」
「兄さん…おやすみなさい」

安心したのだろうか
兄さんか眠ってしまった
ボンゴレに連絡して処理班を呼んでもらう
兄さんを病院に運んで…きっと入院するだろうから兄さんの病室で父さんのファミリーを調べよう…暫く徹夜だなこれは

そう思いながら処理班の到着を待っていた






あとがき
____

お、お父さん…なんて悪い人なんだ…
そもそもなんでこんな展開に…
こんな展開にするつもりなんてなかったよ!
…多分←
ここからどうしよう…









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