ボイスレコーダー



今日は第二音楽室に来てみた
誰も使ってないはず

久しぶりに楽器が弾きたくなったのだ
準備室にも楽器はあったが怪しいので触れないでおく

前の世界でマスターに頼まれてよくピアノとかを弾いていたものだ
ほかにも弾けるものはあるけどね?
あ、和楽器は弾けません


っと、第二音楽室に到着ー

ピアノもいいけど今は気分じゃない
ヴァイオリンとかあるかなー
お、あったあった

さて、なんの曲を弾こうかなー
…リストのパガニーニでいいかな
第3章にしよう



む、やっぱり難しい…専門はヴァイオリンじゃないんだよなー…
私はピアノのほうが簡単だと思う



全部弾き終えた!
…あれ、なんか視界に緑色のものが見える…
演奏に集中しすぎだよ自分…

「…えーっと…ご清聴ありがとうございました? …いつからいました?」
「お前が引き始めた時からなのだよ まあ悪くはなかった」
最初っからじゃねーの…ドユコト
てかなのだよ…その手に持っているボイスレコーダーはなんですか
「ボイスレコーダー…」
「ああ、これはおは朝のラッキーアイテムだ」
「そうですか…使ってないですよね?」
「ありがたく録音させてもらったのだよ」
おうふ…どゆこと…やめたげてよぉ…
「えっと…そこまで上手くないですし恥ずかしいので消していただきたいのですが」
「断るのだよ」
えー…
「ああ、もうこんな時間か 俺は部活に行く」
「えっと、行ってらっしゃい、部活頑張ってください」
「ああ」


…録音されたああああああ
なんてこと…まあ過ぎてしまったことはしょうがないか…後でこっそり消させてもらおう






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