部活紹介



よく相談部部室に紫が来る
別に相談するわけでもなく
昼休みが終わると帰っていく

…なんなんだ彼は…
お茶くらいしかださないぞ

そんな日の放課後
黄瀬が相談部にやってきた

「え…古橋さん?」
「こんにちは、黄瀬くん 相談部へようこそ」

なぜ来たし

「えっと…古橋さんが相談部の…」
「うんまあ…私しかいないんだけどね 相談に来たんでしょう?」
「まあそうなんスけど…」
「守秘義務は守ります 代わりに約束してほしいことがあります」
「…約束…?」
「私が相談部部員だと言うことを他言しないこと それと部室外での相談関連の話題をださないこと これさえ守って下さればいいです」
「…そんなことでいいんスか?」
「それ以外になにか?」
「…いや…なんでもないっス」
「そうですか…で、相談して行きますか?」


結局黄瀬は話してくれた
どの部活に入っても上手くなりすぎて長く続かない

「だったらバスケ部はどうです?」
「バスケっスか?」
「ここ帝光中はバスケ部が一番強いんですよ」
「…」
「まあ見に行ってみるだけでも価値はあると思います」
「…わかったっス 見学だけでも行ってみるっス」
「それがいいと思います あと報告とかは来なくていいんで」
「えっと…」
「成功したとかよかったとかの報告に来る方がいまして…ここは相談部です 報告はいりません まあ失敗したとかで再度相談に来ることはいいですけどね」
「そうっスか…」
「…さっそく行ってみては?」
「そうっスね 行ってくるっス」
「あ、最後にひとつだけ」
「?」
「バスケ部で私の名前は絶対に出さないでください切実に」
「?わかったっス」
「ではお気をつけて いってらっしゃい」



…だってバスケ部以外に紹介できるとこなかったんだもん!
しょうがないんだよ!
灰崎君…悪く思わないでね…






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