I am a pen



うーん
暇だ
参考書でも流し読みしようかなー

コンコンガチャ
「彼方?」
「…せめて返事してから開けてくれる?」
着替えてたらどうするつもりだよこの兄貴
「悪い悪い 参考書を貸して欲しくてな」
「…まあいいけど…なんの参考書?」
「英語の…ああ彼方、ザキに教えてくれないか?」
若干げっそりしながら言う兄
「…兄さんが教えればいいんじゃない?はい、参考書」
「いや…俺じゃ無理だ…」
兄さんにここまで言わせるなんて…
「瀬戸さんは?」
「寝てる」
「…はぁ…わかった」
「ありがとう」
ザキさんはそんなに英語できないのか…

ガチャ
「あ、古橋おかえり」
「ただいま ザキの先生を連れてきたぞ」
「ど、ども」
「妹ちゃん?」
「ザキよりはるかに頭いいからな」
「兄さん…山崎さん、みっちり教えさせて頂きますね」
「え、っと、よろしく頼むわ…」
「はい」




「ちょ、I am a penじゃ私はペンですって意味ですよ?!」
「え、こうじゃないの?」
「違います!これは私のペンですを英文に直すんですよ?!私はペンって何事…答えはThis is my pen.です!あとピリオドも忘れずにつけてください!」
「てか無駄に発音いいな」
「山崎さん?!」
「…わり」

「…なあ古橋…あれなに」
「彼方がザキに英語を教えている」
「…ザキ…年下に教えられるって…」


疲れました
ものすごく
てかI am a penって…
私はペンってなに…あれ、ザキって将来霧崎でしょ?
…入学できるんだろうか







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