相談



あれから3日かけて完璧なほどに綺麗にした

準備室?知るかそんなもん
あれから一回も開けてないし開ける気もないよ!

入学式から1ヶ月以上経ってるがね!

そうそう、何部に入ったか知りたい?
それは

コンコン

「はい、どうぞ」
「…失礼します あの…なんでも話を聞いてくれるって聞いて…」

相談部です

え?どんな話を聞くのかって?
全部だよ
くだらない話から妄想話、オカルト系の話などなど

「ええ、どんなお話でも聞きますよ 学年とお名前を聞いてもいいですか?」
「ありがとうございます…一年生の黒川瀬木(クロカワ セキ)って言います」
「ああ、Bクラスだね」
「え、知ってるんですか?」
「いや 記憶力がちょっとね それで、相談とは?」
「…あの、信じられない話だと思われるかもしれないのですが…」
「信じる信じないはこの部屋の中では関係ないですよ 悩みがあるのでしょう? 全て真剣に、誠実に話を聞かせてもらいます」
「…ありがとうございます…輪廻転生と言う言葉をご存知ですか?」

一瞬息が止まるかと思った
いや別に知られてもいいんだけどさ
てか今までどうして転生者が自分だけだと思っていたのか
目の前にいる少女、黒川瀬木
この子は私と同じかもしれない

「ええ、もちろん存じていますよ」
「え、っと、私、前世と言われる記憶をもったまま生まれたみたいなんです…」

これだけなら私と同じ世界からのって考えはまだ早い

「そう言う人もたくさんいますね 自分を責めることはありませんよ?」
「えっと…あの…その前世の記憶の中にとある漫画が出てきまして…」
「その漫画のタイトル聞いてもいいですか?」
「…家庭教師ヒットマンREBORN!です」

ああ、やっぱり混合なのか認めたくない…でもそれよりもこの女の子は…




「FOOOOOOOO!きたあああああ仲間きたあああああああぃやったあああああああああ」

ビックゥ

おっと黒川さんを驚かせてしまったようだ
申し訳ない

「ごめんごめん、驚いたよね?いやー私と同じ人に会ったの始めてでさぁ」
「同じ…まさか…転成?」
「イエース!そのとうり!」
「や、やった!相談に来てよかった!」
「で、相談に来た理由は?」
「そうそう、あのね、原作に引き込まれそう…私は傍観でいたい…」
「…どんまい…私も似たようなもんだよ…黒バスのほうだけど…」
「あ、やっぱり混合なんだ…信じたくない…」
「私と同じこと言ってるよ…黒川ってやっぱ血縁者?」
「うん…従姉妹なの…」
「うわぁ…私も黒バスのほうの血縁者だよ…」
「そう言えば名前聞いてない」
「あ、忘れてた 私古橋彼方」
「古橋…?」
「あれ、黒バスそんなに詳しくない?まぁ古橋はあんま出てこないキャラだったしなー」
「うん…キセキの世代?くらいしかわかんないや…」
「そーゆー私は復活わかんないけどねー 中学生組しかわからん」
読んだのも遥か昔だしね

「そっか…山本武はわかる?」
「野球バカ?」
「そうそう!あのね、その子も転成したの 成り代わり」
「…仲間だけど成り代わり…関わりたくない…」
「私も同じこと思ったよ…でもすっごいいい子なんだよ!性格は原作とあんま似てないけど…成りきろうとして苦労してる…」
「そっか…私たちは完全イレギュラーだけどその子は…そっか…」
「うん…すっごい悩んでるみたい…そのせいで性格に黒属性が…」
「…黒属性か…なんて…どんまい…」
「私といるときしか素が出せないって嘆いてたよ…神様死ねよとか言ってた…」
「…私がいるよと言っておいて…今度三人で出かけよう…」
「うん…言っておく…」

転生も大変だけど成り代わりも大変だなあ…
モブとか血縁者ならまだしも成り代わりだったら拒否権なく原作に巻き込まれるだろうし…

「あ、瀬木って呼んでいい?」
「もちろん!私も彼方って呼ばせてもらうね!」
「おうよ! あ、私相談される側だけどさ、一つ相談していい?」
「…?うん、いいよ?」
「表情筋ってどうしたらほぐれる?どうしたら笑える?」
「…え?」
「表情筋が仕事しなくて困ってるなう」
「あ、わざとじゃないんだ…」
「あたぼうよ 私は笑いたい」
「美人なのにね もったいない… 笑わなくなった理由とかあるの?」
「美人じゃねーし 生まれた時から表情筋が死んでました まる」
「作文?! てか思ったよりノリいいね」
「頭の中じゃいっつもハイテンションだよ」
「表情と言ってることが合わなすぎてすっごいシュール」
「…しょうがないんだよ…」
「あわわ!ごめんごめん!…なんか目を見れば感情がわかるような気がする」
「…じゃあこれからは私の目をみて判断してくれ きっと長い付き合いになると思うから」
「わかった そう、山本の前世の名前ね、斗真って言うの 会った時キャラが近くにいなかったらこっちでよんだけて」
「斗真ね、わかった 復活の原作って6月あたりからだったよね?」
「確かそうだったと思う」
「その前に斗真にもあっておきたいな」
「あ、じゃあ今日会う?」
「会えるの?」
「竹寿司行けば会えるよ!」
「あぁ、そっか じゃあ行こうかな お寿司食べたいし」
「じゃあ連絡…したいんだけど携帯もってないんだよね…」
「そっか…まあいいや、部活終了時までここにいなきゃいけないから先行ってて?」
「…そう?じゃあ個室用意してもらうから、終わったらとりあえずここに連絡ちょうだい?」
「ん、わかったー じゃねー」
「ばいばーい」


あ、お茶だそうと思ったのに忘れてた
まあいいか













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