つづくことば 214
詩や小説のタイトルにするのも可
なんか短文だったり、詩だったりします。
*森の中の駅で
遠くの汽笛の音が、木々のささめきと重なって消えた。
あなたはもう此処には戻らないのね、と一人、泣いた。
*はしゃいだふたりは
陶酔しきった闇の中、赤提灯の灯の一つ一つと絶えゆくを見て、祭の終わりを知るのです。
*見つめ合う距離で
あなたとの心の距離を計るの。
もしも距離をゼロにできたなら、その時は。
*君の名前を呼ぶと
僕は君が返事をしてくれない世界を自覚してしまうので。
だから、もう名前は呼びません。
僕はそうして、世界で一番、好きだった言葉を心から離した。
*「今日は雨ですね」
私を見上げ、ほんの少しだけ微笑んだのは少女。
「ええ。でも明日は晴れますよ」
私はふいと南の空を、薄れゆく黒い雲を見て、静かに呟いた。
ようやく明日、晴れるのです。
私があの、幼い手から作り出されてはや三日。随分と時間がかかってしまいました。
年、ですかね。
苦笑いを漏らす私に、
「じゃあ、明日はあなたに会えないのですか?」
人の子は悲しげに、瞳を伏せた。
*次の汽車に乗って
三つめの駅で降りてね。
きっと素敵な出会いが待ってる。
お疲れさまでした。
感想などありましたら…
*こういうお題は考えるの楽しいです。
特になにも考えずにがたがたがたーっと作れてよいです。
なんとなく逆走してしまいました(´・ω・`)
気の向いたやつからしていこうと思います。てへ
つづくことば214
※作者:さかなさん
まとめサイト有マス。
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