皆がロリになりまして |
「え…私の家がロリのユートピアになっている!?」 昼過ぎ、買い物から帰ってくると家の中には四人のロリが居た。 撫子の姿を確認した四人のうち黒髪の和風なロリが玄関に居る撫子の所まで歩いてきて一通の手紙を渡してきた。その手紙の内容は『ちょっとこの子達預かっててね。by滝』と書かれてあった。 「ふむ…と言う事は滝達の何かのせいでこうなった知り合いと考えればいいね。」 だったら話は早い。外見は完璧にロリだが、一人一人の特徴を掴んでいけば元が誰だかわかるはず。 和風な黒髪ロリは柳。 長髪銀髪ロリは仁王。 耳に子供用イヤリングを付けているロリ財前。 左腕に包帯を巻いているロリ白石。 「全体的に萌え!!マスター萌え!皆、萌え!」 「…おねーさん、だれ?」 何て無情な言葉である。ロリ柳がコテンと首をかしげながら撫子に問うてきた。 「記憶が、ない…だと!?……お嬢ちゃん、お名前は?」 「…やなぎれんげ。」 蓮二と名乗らない。 では本当に記憶が無いのか、と言うかれんげっ!!可愛らしい名前だな。そうか、マスターは女の子として生まれてきたられんげと言うことになっていたのか、よし今度かられんげちゃんって読んでやろうかしら。…止めとこ開眼される。 「おう、ジーザス…他の皆は?」 「ウチ、しらいしくらら!」 「ざいぜんひかりや。」 「におう……………みやび。」 「ヤダ皆可愛すぎるから。名前負けしないと言うか、…クララが立ったぁああああ!!!…フゥ、ただ言いたかった。」 さて、これからどうしようか。取り合えず、まだ撫子自身お昼を食べていない。と言うか昼飯を買いに買い物に行っていたからまだ食べてないと言ってもおかしくないのである。 「…君達、お昼ご飯食べた?」 「ウチらまだたべてないんすわ。けど、おじゃましとるみぶんやからがまんする…。」 ロリ財前がシュンと下を向きながら答えた。 「やっだぁ、もう我慢しなくてもいいんだからね!!もっと遠慮しないで私にできる事なら何でもやっちゃうから!」 「ホンマかの?じゃったらひるめしくいたいのぉ。」 「みやびちゃん。その口調は女の子としてダメだよ。もっと可愛らしくした方がこの先得だよ。」 「…ピヨ?」 「ッくっ!!」 仁王の時の謎の仁王語は聞いてるだけでも腹が立つと言うのに、このロリ仁王が発言したら…なんだろ。非国民になってもいいような感覚を覚える。とりあえず、昼飯を用意。 小さい子って何を食べるんだ?…シスコーンでいいかね。 撫子がいつも朝食用にとストックしてあるシスコーンをみんなに準備して目の前に置く。そうしたら皆すんなりと食べてくれた。 昼ごはんも食べ終わって食器も洗い終わって、さぁ何をしよう。 「おねーちゃん、おねーちゃん、あそぼ?」 ひかりが撫子の服の端をクイッと引っ張りながら訴えた。 「萌えぇぇ…ひかりちゃん、なにして遊ぼうか!」 「やったらウチおままごとしたいわ!おねーちゃんがおよめさんでウチだんなさま!」 「クララちゃんっ君が私のお嫁になってくれッ!」 「なんなんすか、クララいうやつ、おねーちゃんはウチとあそぶんや。じゃませんといてください。」 ひかりと遊ぶと言う事で話が進んでいたはずなのだがクララも撫子と遊びたいと言う。 「なにこのハーレム。忍足にすげぇ自慢してぇ…。」 ロリがロリロリしていてここはユートピアか、桃源郷か。もう楽園でおk。 「おねーちゃんはクララのよめぇええ!」 「おねーちゃんはひかりのよめなんすわぁあ!!」 「ロリが私を取り合ってる…だと!?もう死んでもいいかもしれない。むしろこの様子をビデオに収めてやろう。」 カメラを構えてクララとひかりの言い争いを納めていたら不意に腰辺りにギュっとした感覚が出来た。なんだろうと視線を下げてみたらそこにはれんげが居た。 「どうしたのかね?」 「……ねむい…。」 目を擦りながられんげは訴えた。 「おやおや、もう可愛い可愛い可愛いなぁもう!だっこしてあげようか!なーんちゃ………て。」 冗談だよ、と言いたかったのだが、その発言でれんげは両腕を広げて抱きしめてのポーズをした。 「ん…!」 「れれれれれれんげちゃぁあん!?君、ぐあっぐぅぅ、萌えっもう犯罪者になってもいい!!!」 撫子は自重しきれずれんげを抱きしめた。 「「!?」」 「「ウチもねむい!」」 その行動に対してクララとひかりは心底驚いた顔をした。 それから二人も眠い、眠い!と訴えてきて、だったら四人でお昼寝でもするかといことになった。撫子を中心に三人が囲むようにして眠る。撫子も本当に寝るつもりは無かったのだがいつの間にか三人の整った寝息につられて寝てしまった。 「―――おい…おい、おきろ、椿崎。」 そして寝入った直後、撫子の名を呼ぶ声が聞こえた。それに応えて撫子は覚醒。 「…んー……みやびちゃん?」 「みやびいいなさんな、まーくんぜよ。」 「…………………え?」 まーくんと名乗るロリは仁王ロリでみやびと言う名前だったはず。はずなのに…。 「椿崎、とりあえずそのやろうどもからはなれたほうがいいぜよ。」 「え?え、ぇ?仁王、アンタは記憶ある系なの?」 「ぶっちゃけみんなあるぜよ。いままでのがきおくをなくしたえんぎをしとっただけじゃな。」 「なっ、何故そんな面妖なことを!?」 「いやー…なんかやくとくじゃいうて、おれはいやがったんじゃけどな。そのさんにんがえんぎしろいうてうるさかったけんのぉ。」 「だっ騙したな!」 「だましとらんよ、うそをついただけでの。まぁ、おれとしてはおまんをペテンにかけることができたいうだけでまんぞくじゃ。つーかおまん、ようおもいだしてみぃ。そのさんにんにどんだけセクハラまがいなことをしよったんかのぉ。」 仁王の言葉で思い出されるあれやそれやこれや。思い返せばロリ仁王はあまりこっちに接触してこなかったように思える。これもすべて計算通りと言う訳か! だがしかし、演技だなんてっ。 「計算してないぞぉおお!」 「ケロケロケロケロ。」 ―――――――――― 500000hit企画第49弾 レオ様リクエスト「青春主がロリ化したオタクなテニプリキャラを愛でるお話」でした。 こんな感じでどうでしょう!? 愛でてる!めでてるよね、コレ!うん、愛でてる愛でてる!!そしておめでとう仁王!主に一杯くわせたよ!よかったね!でも、復讐されないようにね! |
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