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そんな反応に高尾は物申す。 「えー?ここでも俺のせいにしちゃうわけ?俺はお前から結構影響受けてると思うんだけどー。だってそんなエグイ発想持ってくるのはいっつも涼ちゃんだったじゃん。」 「それは仕方ないっすよ。モデルって結構人間の闇に近いところ見る事多かったんスから。でもそれのおかげで高尾っちもそれなりに楽しめたっスよね?」 「おかげでってところが癪に障るけど、まぁ、それもそうか。 で、だ。出血大サービスでさらに答えると、俺達が今まで陥れて黒子っちの様に接触を図った人間はいない!君はお初だよ!!誇りに思ってもいいんだぜ?アハハ。」 「そうですか…僕が一番ですか。なんだか不安な取引をしてしまいました。 あんなにも自信満々に君が豪語するのですから、何人か陥れて救い出したものかと思ったのですが…本当に僕を助けてくれるんですか?」 「おっと黒子っち。クーリングオフなんて制度ねぇから。 安心しろって!俺と涼ちゃんが徒党を組めば不可能なんてもんはねぇから。」 「そうですか。」 「あれ?高尾っち一人居んじゃん。赤司っちが。」 キョトンとした表情で黄瀬は高尾に進言した。 しかしその言葉こそ要らないものだったわけで、高尾は渋い顔。黒子は驚いた顔をした。 「あ゛。」 「え?赤司君?」 「…ちょっとちょっと涼ちゃんチョーKYー…へそでも噛んで死んじゃえばぁ?っつって。」 高尾は頭を抱えて俯いた。 それから髪をかき上げ見下す様に黄瀬に言い放った。 「え、えー…今のって俺が悪いわけ?嘘だぁ。」 「黙ってたのによぉ。言っちゃうとかマジねぇわ。涼ちゃん生きたまま三途の川渡って来たかった?」 「いやいや、今の俺悪くないっしょ。ね?黒子っち。」 「僕に同意を求めないで下さい。それよりも赤司君ってどういう事ですか。僕はその説明を望みます。 先程高尾君は赤司君も僕に負けたことで色々と不名誉なことになっていると言いました。あれは嘘なんですか?」 「ほぉら、聞いてくる。俺、説明すんのメンドクサイから黙ってたのによぉ。 嘘じゃねぇよ。柔らかくなったのは事実だ。支配力が薄れたのも真実だ。ただそれが一瞬だったってだけで。俺ら大変だったんだぜぇ?折角絶妙なバランスで保ってた赤司征十郎君が負けたことでドンガラガッシャンっつって崩れたんだから。すぐに戻してやったけどぉ。あー大変だった。 事のあらましはかなり長くなるから俺は言わねぇ。涼ちゃん説明してやってよー?」 「えー、俺もパス。マジで長くなるんで。 つーわけで黒子っち。なんやかんやあってなんやかんやの末俺らの力のおかげで今の赤司っちが居るってことで納得しといてよ。」 「…君達がどれだけ自分勝手かってことがよく分りましたよ。」 求めていた説明は答えてくれない。 赤司はどういった経緯でこの二人と関わり、そして今の関わりはどの様になっているのか。 一つ分かることは赤司は二人をかなり頼って、現状を保っていると言う事。 この二人を矯正させるための協力はあおげないだろう。 「分かってくれてありがとうだわ。 俺らは基本、俺らが楽しい事しか手は出さねぇ。口も挟まねぇ。視線も向けねぇ。意識もしねぇ。」 「だから基本俺らは暇で暇で死にそうなんすよね。」 「そーそー。退屈は人を殺すって言うじゃん?黒子っちもそこは博学だから知ってると思ったんだけど。」 「違うっスよ。黒子っちは本の虫ってだけでテストの成績はそんなによくないっスよ。」 「それは黄瀬君に言われたくありません。君の方が頭悪い癖に。」 「黒子っちって馬鹿にされるのって結構嫌な感じ?うっはぁ、プライド高いってか! プライド高くて正義感強いとか。ハッ滾るわぁ。」 「なんとでも言ってください。」 「なんとでも言うよ。 で、だ。黒子っち。お前はこの現状をどうにかしたいんだな?」 「はい。」 「それで黒子っちはどうしたい、とか希望あるっすか?出来る限り応えるっすよ。」 「出来る限りと言う時点でなにも期待はしていません。君達の思う通りに彼らに地獄を見せてやってください。」 「うっそ!?いいの?俺らの手綱を持って無くて。」 「いいです。どうせ、僕の希望通りに行くなんて端から思ってませんから。」 |
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