青春Destroy | ナノ


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「ではでは第一問!χという、3ケタの不思議な数があります。1を足すと2で割り切れ、2を足すと3で割り切れ、3を足すと4で割り切れ、4を足すと5で割り切れ、5を足すと6で割り切れ、6を足すと7で割り切れます。さて、この数はいくつでしょう?」

「は!?」

なんだその高度な問題は!中学生だともっと意地悪問題的なそっち的な問題になるはずでしょ!?ガチか、ガチ問題か?

ピンポーン

「421と841。ある数をn+1とすると、n は2,3,4,5,6,7の公倍数であることは明らか。これらの最少公倍数を m とするとm=2*3*2*5*7=420したがって、n+1=421,841,1261・・・求める不思議な数は3桁であるため、答えは421と841。」

「正解!乾・手塚チーム一点追加です!」

答えた乾はドヤ顔で撫子を見ていた。

「ガチ問題が出てくる確率82%。撫子さん、この言葉を贈ろう。データは嘘をつかないよ。」

めっちゃ腹立つ。

「くっそ!局部晒して去ね!」

「ではでは次の問題!こちらの筋肉のフリックをご覧下さい。矢印の先の筋肉の名称をお答え下さい。」

ピンポーン

「胸鎖乳突筋と上腕三頭筋と前脛骨筋んんんんんんん!」

「正解!えっと…小坂田・越前チーム一点追加!」

「流石っす撫子さん!」

「フハハハ!筋肉ソムリエとは私のこと!因みに胸鎖乳突筋が好きです。と言うより胸鎖乳突筋と鎖骨によって出来上がるラインが好きです。鎖骨萌え。」

撫子も負けじとドヤ顔をかます。

「他のチームも頑張って下さい!第三問、イギリスの正式名称――。」

ピンポーン

「手塚待って!」
「俺が答えよう。グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国だ。」

「――ですが、タイ王国、首都バンコクの正式名称は?」

ピンポーン

「クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット!」

「正解!小坂田・越前チーム一点追加!」

「乾…すまない。油断せずに行こう。」

「君がね。」

その後、難問問題を20問程度こなし、その結果…。

「ィッヤァアアアアアア!!勝ったぁああ!勝ったぁああぁあ!やったよリョーマ!」

「よかったっすね!」

「デ、データは俺を凌駕し、た…!?」

「優勝は、小野寺・越前チーム!おめでとうございます!我々の予想、乾・手塚チームが優勝すると思われていましたが、いい意味で覆してくれました!感想を一言!」

「はい!とても嬉しいです!言葉に出来ません!リョーマとの初めての共同作業になりました!そして乾君にこの言葉を贈ります。データは嘘をつかないよ(笑)」

ドヤ顔でしたり顔、乾ザマァ。

「撫子さん、良い試合が出来たありがとう。」

「手塚君、君はもう少し頭を柔らかくすべきでしたね。」

「あぁ、今後はもう少し柔軟にしていこうと思う。」

「さて!優勝したチームには3DSを贈呈しまーす!」

司会者が飾られてあった3DSを取って撫子に手渡した。と、同時に桃城がうなだれた。

「俺の、俺の3DSが……達者で暮らせよ…。」

「……桃尻、お前ちょっと面かせ。」

桃城の発言が気に入らなかったのか何か知らないが、撫子は桃城を呼び出した。

「撫子さん…暴力は、ダメだぞ。」

「手塚君の頭には呼び出し=制裁のイメージしか無いのか。しかし、安心してよ。そんな無粋なことしないから。」

撫子はリョーマさえも置いて、教室から出て行き人通りの少ないところまでやって来た。

「さて桃尻、用件はこれだけだ。これ、あげる。」

と言いながら差し出された手には先程撫子が獲得した3DSが持たれてあった。

「……え?」

「だーかーらー、返すっつってんの。それに…海原祭で言ったじゃん。いつかお礼するって。」

「ッ…椿崎さん!俺、俺!ありがとうございます!」

状況が分かった桃城は撫子にお礼を言いながらDSを受け取った。そりゃあとても愛おしそうに。

「…そんなに愛おしいなら学校に持ってきてすんなし。」

「ヘーイ、以後気をつけていきゃーす!」

「はいはい、じゃ戻るよ。」

「っす!」

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