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やってきました次の日。 撫子はあの、あの憧れのぜんざいPに、ホワイトストーンに、オフで会えると思ってかなり舞い上がりました。 よって起こった現象が、 気合いの入ったお洒落服…のはずが何故か厨2っぽいものに…。 「……あるあrねーよ。…ねーよ!」 メイクもしているが目つきの悪さは隠されない。昨日のメイクを仁王に教えてもらっていなかった。 「どうしてこうなった。イターイ、私イターイ。私一人なら町を闊歩していてもいいんだ…今回はあの方達と一緒なんだぞ!気合いの入りようが間違ってるよ!とりあえず着替え…ねーよ!ジャージしかねーよ!あと、コス衣装。誰か私に金くれよ!黙って俺に投資しろぉおおおおおおおおお!!!…………一人暮らしってやぁね。ツッコミが来い。とりあえず、この目つきは無い…サングラスを…。」 コスのアイメイク&カラコンを家でフルセットして会場入りするときに使っているレンズの色が濃い物をつける。 が、しかしさらに厨2度を増してしまった。気にしていたらきりがないので、もう放置。である。人間諦めが肝心である。 ふと時計を見るともう家を出なければいけない時間に。 「あああああ!!もうこんな時間!?嘘、遅刻ギリギリじゃないか!あの方達を私の勝手な理由で待たせてしまうッそれは会ってはならないことなのだぁ!!『ゴメーン待ったぁ?』『ううん、今来たとこだよ。』『今日がぁ、楽しみすぎてぇ昨日寝れなくてぇ、寝坊しちゃった、テヘ!』…ウゼー!!誰だこれ、ウゼーぜ。こら朱志香口が悪いですよ。 …女子辞めたい…男になりたい。あ、私がもし男だったら女子の平均身長の+15pが私だから…男子になったら185…か。なかなかよい身長ではないですか。…………さて、現実逃避はこの辺にして。まぁ、うん。光君、蔵さんには諦めてもらおう。うん、ごめん。とりあえず、出会った瞬間土下座をしようか。」 なんとか気分を落ち着かせて待ち合わせ場所に向かう。 場面は代わって、集合場所。そこには二人のイケメンが居た。 一人は爽やか系な服装をして今から清楚系な彼女とデートですよと言いたげな格好。右腕に包帯を巻いているが、それも白い為、爽やか系なコーディネートを崩さないでいる。そう、ホワイトストーン。本名白石蔵之介。 そしてもう一人、白石とは真反対な服装をしている。黒が基調で全身真っ黒。アクセントに赤のラインとかそんな感じのものがあるが、全体的に厨2な感じである。耳にある5つのピアスも相まって、とても近寄りがたいです。そんな恰好をしているのが、ぜんざいP。本名財前光。 この二人が集合場所に集合時間の30分前に既に居た。 「部長…早く来すぎじゃないっすか?そんなんじゃ撫子さんひきますよ。ドン引きっすわ。」 「そんなん言うなら財前もやろ。」 「…部長は金太郎を師範に押し付けてきとってなに言っとんすか。」 「財前やって俺と撫子さんのデートに無理矢理入りやがってからに…撫子さんがおkせーへんかったらここにすらこれへんかったんやで。」 「流石俺の嫁っすわ。優しいわ…。」 「は?なに言っとんや?撫子さんは俺の嫁や。」 「いやいや有り得へんわ、それに俺と撫子さんは一歩進んだ関係っすわ。撫子さんは俺の嫁。」 「なんや?昨日の押し倒した事件のこと言っとんか?それは事故やろ!!撫子さんは俺の嫁。」 「事故でも何でも良いんっすわ。責任とって俺には撫子さんを嫁にする権利があるわ。撫子さんは俺の嫁。」 「なん言っとんや!撫子さんにおぶられたくせに!撫子さんは俺の嫁。」 「な、ぜ知っとるんすか!?あ、俺もうお婿に行かれへん、撫子さんを嫁にするしかあらへんわ。」 「なんか使い方間違ってへんか?それ。さっきから思っとったんやけどなんやねんその服、厨2か。イタイタしいわ。撫子さんは俺の嫁。」 「なに言っとんすか、俺は厨2っすわ。厨2がこんな格好せんくて何時するんすか。 部長こそなんですかその服、歌のお兄さんすか?撫子さんは俺の嫁。」 「ええやん、爽やかやろ。これで撫子さんは俺にメロメロや。撫子さんは俺の嫁。」 「撫子さんどん引くに一票入れますわ。撫子さんは俺の嫁。」 「どん引くんはそっちやろ厨2乙。撫子さんは俺の嫁。」 「腐男子に爽やかもくそもないっすわ。撫子さんは俺の嫁。」 「腐男子をバカにすんやないで!謙也と絡ませてうpるで!撫子さんは俺の嫁。」 「は?もう妄想して書いとるやろ。部長のサイト知ってますわ。撫子さんは俺の嫁。」 「なんやて!?」 「あのぉ…お兄さん達暇ですかぁ?」 「「は?」」 言い争っていたら女大生らしき人に話しかけられた。 二人は所謂逆ナンに遭ってしまった。 |
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