ひどいことA※/ルキ受




他人のセックスを間近で見る事なんてそうそう無いやろけど、実際はこんなもんか。
何処か他人事のようで、フィルターを隔てて見よる感じ。


「や…ッぁ、指、抜いて…っ」


足元を見下ろすと後ろ手に縛られて身動き取れんくて、まこに片足押さえ付けられて後ろの穴に指突っ込まれて首を振るのが見えた。

ぐちゃぐちゃとローションを掻き混ぜる音が響く。

まこは様子を見下ろしながら、少しずつ指を増やしていってナカを拡げてく。


男は初めてらしいしなぁ。

でもまだ僕より優しいからえぇやろ。


「やだ…っ、嫌…!!お願い、やめて…ッ」
「あー…ルキ君暴れないで。痛いの嫌でしょう?」
「もうやだ、や…っ」
「ちょっと柔らかくなってきたから大丈夫だよ」
「あ…ッ、」


まぁこれから先起こりうる事を考えるとそうも言ってられんのやろけど。

快感を与えるとか、そんな愛撫では無く。
挿入する為の準備って感じで事を進めていくまこに懇願するけど聞き入れて貰えずに喘ぎ声を出さないように必死に唇を噛んだ。


「こいつドMやから痛いんも平気やで」
「へぇ。じゃぁもう入れて大丈夫ですかね」
「えぇやろ。まこに気持ちようしてもらいー」
「ッ、嫌…いやだ、やだ…っ!!」
「煩い。暴れんな」
「い"…ッ、なん、で…!何で…ッ京さん…!」


後ろの穴から指を引き抜きまこ自身を取り出すとより一層逃げようとする。
逃げられる訳無いやろ、この状況で。

足元にある顔を踏み付けると、足の下から悲痛な声。


何でって、そんなん僕の気紛れやからやろ。


その間にまこは両足を抱えて更に身体を割り込ませる。
それでも足は閉じようとするから、身体に付くぐらい折り曲げて開かせて固定されとった。


挿れられる所も全部丸見え。


入り口に先端を擦り付けられて、腰が揺れる。


「やだ…やめて…助けて…っ、入れないで、」
「しっかり京さんに見てもらってね」
「嫌ぁあああ!」


まこは一気に挿入して、そのまま律動を開始する。

足を退けると揺さぶられながら、鳴き声を上げるそいつの身体。


ただ見とるだけもつまらんし、と思って後ろポケットから携帯を取り出す。


「まこ、撮るから声出すな」
「は、わかりました」
「や…っ、やだやだやだ…!あ…ッ、撮らないで…!」


携帯のカメラを向けて、録画ボタンを押す。
ベッドの上から、そいつの身体だけが入るように画面に収める。

電気も点いとるし、何をしとるかは一目瞭然。

顔を背けて見えんようにして来たけど。


ベッドから降りて、2人に近付く。
顔を見えるように前髪を掴んで上向かせた。


「やぁ…ッぁ、は…!」


唇を噛み締めて涙目でこっちを見て来るその顔を映す。

そのまま、胸元、お腹、嫌いや言う割には勃ち上がったこいつ自身。
まこに足を開かされたまま、出入りする所。

余す所無く映像に収めてく。

そう言えばこいつとの行為ではハメ撮りした事無かったな。
客観的に見とる方が撮影しやすいし。


「やめて…っぁ、嫌…!もうやだ…ッ!!」


ま、顔撮ったしえぇか。
髪から手を離して立ち上がると、またベッドに座ってこの行為を撮り続ける。

泣きが入って、喘ぎ声の間に泣き声が聞こえて来た。


はは、もっと泣いたらえぇのに。


停止ボタンを押して、一旦録画を止める。

代わりに写真カメラの起動ボタンを押す。
ついでに写真も残しとこうと、何枚かシャッターを切る。


「嫌嫌言うて勃たしとる癖に何言うとんや」
「ッあ…!ぁあ…っ」
「あ、今締まった。ルキ君、京さんの事がよっぽど好きなんだねぇ」
「は、他の奴咥え込んどってよう言うわ」
「や…っ、やめて、違う…!!」
「何が違うん。気持ちえぇ癖に。男やったら誰でもえぇんやろ」
「そ、な…!違う…っ、やだぁあ」
「まこ、そいつ下から上に抉られる動き好きやで」
「…こうですか?」
「…ッひ!ダメ…!!」


まこが言うた通りの動きをすると、ビクッと身体が跳ねた。

どんなに拒否っても身体は快感に正直やな。

気持ちが無くてもセックスなんていくらでも出来るやろ。

なぁ。

好きな奴に抱かれへんかった事ぐらい。

平気やろ。


僕。


「ははは…ッ、はー…だる、」


嫌な事思い出してもうた。

それもこれも全部、こいつの所為や。


何で僕は失くして、こいつの欲しいモンを与えなアカンの。



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