融解温度B※/敏京




「ふ…っんン…!」


無理な体勢からでも、お互いの唇に噛み付き合う。
座位の形から、足を開いて腰を揺らす。
自分の好きなトコを当てる様に上下に動かすと、敏弥の指が、僕自身に絡まる。


「ぁあ…ッ、気持ち、えぇ…っ敏弥ぁ…!」
「京君…可愛い。大好き…!」


前と後ろからの刺激にグッと背中を反らして敏弥の肩に頭を擦り付けて感じ入る。
耳元では敏弥の荒い息。

それにまた感じて、敏弥のを締め付けて。
グンッと大きくなるソレ。


「あっ、あ、敏弥ッ、イく!イってまう…!!」
「イっちゃうの?イきたい…っ?」
「あっ、イきた…、とし…ッ」


お互いの吐息。
体温。
到達点が見える中、お互いが腰を振りソレを目指す。
熱に浮かされた様に。
背中に感じる敏弥の熱。

全で、僕を煽るモンで。


「あっ、としッ、イく…っ!!あぁあァ…!」
「京君…ッ」


最奥を貫かれ、敏弥の手で僕自身を扱かれてビクビク腰を痙攣させながら白濁を吐き出す。
イった後、内部が蠢き収縮して敏弥のを締め上げ、内部を2、3回突いてから敏弥が中に放ったのを感じた。

余韻に浸りながら身体が弛緩し、敏弥にぐったりと身体を預けると力強く、抱き締めて来た。










「は…疲れた…」
「うん」
「…風呂入りたい…」
「一緒に入る?」
「ん…」


ってか怠くて自分で動く気ぃならへん。
ソファでヤってもたから、何かソファ汚れたし…。
まぁえぇか敏弥のやし。



「京君、抜くよ」
「ん…ッ」


ズルリと萎えたソレが抜かれると中に出された精液が流れ出る感覚。
気持ち悪いから早よ出したい。


「歩ける?」
「…無理」
「肩貸すから」

抱っこ出来る程、力無いしって。
別に抱っこして欲しいワケちゃうけど、何や使えんなぁ…ってボーッとした頭で考えながら、敏弥に支えられて風呂場へ向かった。








湯が溜まるまで敏弥に身体洗われて、2人で入るには狭い浴槽に背中を向けて浸かる。
後ろから抱き締める敏弥の手は緩く足を撫でて来て。
温かい湯に浸かって溜め息を吐く。

セックスしとる時とか違う、気持ちえぇ感覚。
時間の流れが緩く感じる。


「お前今日どしたん」
「ん?」
「何やしつこかったやん」
「あぁー…うん」
「なん」
「別にー」
「つまらん嫉妬しとんなよ」
「わかってんじゃん」


敏弥は拗ねた口調で後ろからぎゅぅっと抱き締めて来る。
抱き付くって言うた方がえぇかもしれへん。
そんな風に思うガキ臭い仕草と、嫉妬。


「え、京君は俺が女と絡むの嫌でしょ?」
「うーん…」
「嫌がってよ!」
「何でやねん!」


仕事やろ!
若干ウンザリしながらも、敏弥とのこう言う時間は嫌いや無い。

敏弥の肩に頭を乗せて、上目でじっと見つめる。
濡れて張り付いた髪。
手を伸ばして柔らかく撫でる。


「あんなぁ、仕事やから。…でも触って欲しいって思うんは敏弥だけやで」
「京君…」
「やから、下らん嫉妬とかすんなや」
「うん、大好き京君。ずっと一緒だからね」



ずっととか。
先の事は保障出来へんから、わからへんけど。


「今んトコは一緒に居ったるわ」







20081221




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