小説 | ナノ
■ 抱きしめた。



太「ぇ?」

『あ』


私は、抱きしめてしまいました。
だって。。。
なんか、無性に抱きしめたくなったんだもん!


太「な、なに?」

『そんな悲しそうな顔してるからだよ』

太「・・ふぅん」


振り払う事もせずに太陽君はそのまま空を眺めていた。
鼓動が気持ちよくて眠りそうになった。


太「悲しそうな顔・・・」

『そう。すっごく悲しそうな顔』

太「僕には・・・分からないや」


って、またそんな顔するんだから・・。
もっと強く抱きしめた。
大丈夫だよって、伝わるように。


『サッカー、、また出来るよ。きっと』

太「うん。必ずやってみせるさ」


不安まじりのその笑顔。
逆にコッチが傷つきます。


『もっと、頼ってほしいんだけどなぁ』

太「・・・」


太「その気持ちが一番嬉しい」


そういって、また空を眺めるの。


冬「太陽君・・手術もうすぐだから麻酔うつわよ・・!」

太「うん」

『頑張ってね』


にっこり 言葉がなくてもその笑顔だけで
分かった気がするよ。


"大丈夫"って。






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