「んーっ、いい天気!」

わたし、カザミ・レノンは今日からホウエン地方を旅していく。
今までもたくさんの地方を旅してきたけれど、まだわたしにとって未開の地であるこのホウエンは、気候も暖かく薄着でも外を歩き回れる最高の陽気だ。
なぜこの場所なのかと言えば、ここホウエンで確認されているメガシンカ―――わたしはその秘密を解き明かしたい。
そんな思いを持って、オダマキ博士の元にたどり着いたのは良いのだが。

「…すみません、連絡していたカザミですけど…オダマキ博士は?」
「ああ、博士ならフィールドワークですよ。多分そのあたりの草むらにいるかと思われます」
「なるほど、了解しました!」


向かった先はミシロの上の道路、そこで女の子が戸惑いながらも野生のポケモンとバトルしているところであった。

「えっ、ど、どうしよう…」

どうやら女の子はポケモンバトルが初めてらしい。
流石に初めて、というのはキツいものがあるかもしれないと思っていると、わたしのポケットのモンスターボールが楽しそうに揺れた。

「…行くよ、フローゼル。アクアジェット!」
「わ、すごい…!」

…というわけで。
野生ポケモンに襲われていたオダマキ博士を無事救出して、研究所へと戻る。
女の子の名前はハルカ、つい先程ミシロに引っ越してきたらしい。
研究所で話を聞いた後、博士の息子であるユウキくんとも挨拶をした。

「レノンさん、強そうだな!おれとポケモン勝負しようぜ!」
「おっ、いいじゃない。受けて立つよ〜!」


再びわたしの相棒・フローゼルでポケモンバトル。
結果はどうなるか、ユウキくんもなかなかバトルの筋が良い。


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