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18 「夢のような一時と口約束」


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 結局、全員ついてくることになったので、今回は街まで出向くことにした。

伊達さんには幸村さんの服を、片倉さんには防犯用に父のニットやらジーンズやらがあったのでそれを着てもらうことにした。


少々不恰好にはなるが、彼らのイケメン度でいくらかマシになるだろう。


 準備が整うと、みんなにPCを見せてこれからの道順を予習する。

これは佐助さんの時にも役立ったのだが、ある程度予習しておくと一回見たものなので、反応が少なくて済む。



「いいですかこの画像に注目してください。今日はこの絡繰りで切符を買って改札口を通って、電車に乗ってもらいます。正しくは地下鉄ですが。とりあえず佐助さんは何回か経験はあるので、今日はこの橙頭のお兄さんに従って同じように乗ってください。」

「名前ちゃん、俺様に全てを振らないでよ!?今日は旦那に加えて竜の旦那達の面倒も見なきゃいけないだなんて、俺様過労死しちゃうよ!」

「過労死なんて佐助さんに似合う言葉、これ以上にないよね。」

「名前ちゃん、酷い!」



 いつものやり取りをする私達を見て、呆れ顔で伊達さんは指さす。



「おい、真田幸村。あれはいつもああなのか?」

「…いつもでござる。名前殿が悪乗りをすれば、佐助もそれに乗る。某はあのやりとりが終わるまでただ待つのみ。ただ、こちらにいると、だんだん佐助と名前殿の言っている意味が理解できるようになりまする。「過労死」は働きすぎて死んでしまうことであり、この世界のさらりーまんという役職に就く者がよく陥りやすいと聞いたことがありまする。」

「真田…テメェも大変なんだな。」



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