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15 「四百四病の外の恋煩い」


15


 佐助さんが消えてから1か月半が経った――あの時のことはもう私のなかでは「夢」だったと整理し終えていた。

何日間はいつ帰ってくるのかいつ帰ってくるのかとドキドキしていた(恐ろしさが大半)のだが、ここまで長い間来ないとなると、もう私のところに来ることもないんだと思ってしまった。


むしろあの2人と暮らせたこと自体、「夢」だったのだろう。



 ちなみにあの2人の私物はそれぞれもうダンボール箱の中に眠っている。

何となく捨てられなかった。

結構、総額が高かったというのもあるが。



 怒涛の仕事三昧を終えて、久しぶりにもらった3連休に私は舞い上がる。


何をしよう。この間買った戦国BASARA3宴でもしようか。


正直、2人が帰ってしばらくして、改めてこのジャンルにハマってしまっている。

戦国BASARA2は全て全クリアしてしまったので、新しくPS3も買ったことだし、宴にしようと思い、通販サイトで買ってしまった。

少しずつ攻略しているが、やっぱり面白い。



 佐助さんがいる間は、規則正しい生活を強制的に送らされていたが、今は1人ということもあって比較的自堕落な生活を送っていた。

夜食にカップラーメンを啜りながら、薄着でこたつに入り、チューハイ片手にPS3で戦国BASARA3宴をプレイする。

プレイヤーキャラクターはとりあえず佐助さんを選ぶ。


「テラコヤス」が聞きたいし。


サクサクプレイを進めて1つのステージをクリアすると、眠気が襲ってきた。


最近、ちゃんと寝れてなかったからかなぁ…目を擦りながらこたつにそのまま寝転がる。


少しこのまま寝てしまってもいいかもしれない。

意識を手放すことに決めると、睡魔に絡み取られるように眠りについた――


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