dream<!--←ここはお気に入り登録される時などの名前になります-->
11 「取り残されたのは誰?」


11

――さて、この長期休暇中の5日間は毎日が戦争だった。

まず、現代に不慣れな幸村さんのために現代の生活講座を毎日行った。

こちらと双方向に繋がっている以上、どんなトラブルに巻き込まれてもいいように現代の常識を教えていかなくてはならないからだ。

ちなみに佐助さんに関してはこの生活講座は不要だった。頻繁に来る未来が分かってからは彼にはスマホを持たせたからだ。

分からないことはスマホで検索する。…彼はよくも悪くも現代人として違和感なく暮らしていける感じに仕上がってしまった。


今ではもう1人でこの近くのスーパーまでなら買い物にならいけるだろう。


 幸村さんも私の家の中であれば、普通に暮らしていけるようになった。

最低ラインであったカップラーメンの作り方、冷凍食品の温め方も難なくこなせるようになっている。

 それでもスマホでインスタント食品ばかり食べているとよくないという知識を手に入れた佐助さんが口煩いので、いつも我が家の食卓に並ぶのは佐助さんお手製の食事だった。


prev | next

>> front page
>> top
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -