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31 「蒼と白の境界線」


31


――青い海。白い雲。波打ち際で追いかけあう恋人同士…海だ!



「海だよ、幸村さん!」

「海でござるよ、名前殿!」



 キラキラとした笑顔を浮かべた幸村さんとストレスフリーな私が手を取り合ってくるくる回る。

何だか周囲の視線が痛いのは気にしない。


海だもの、リア充だもの!


しばらくくるくる回っていると、突然、私が水着姿であることに気付いたのか、幸村さんが手を振り払って「破廉恥でござる!」と逃げていく。


…解せぬ。追いかけてやるわ!


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