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「ひっ…あ、あ、あっ…やめっ…!」
「嫌ならしっかりやれ」



――雪弥はあの後、動かせない体を楽々と拘束され、良いように男に扱われていた。

手は背中に回された状態で、足は太ももとふくらはぎをひとまとめにベルトで縛られ、抵抗も何も出来ない格好を強制された。

媚薬を塗り込む程度にしか馴らされていないアヌスに、平均の一回りは大きいだろうバイブを無理に突っ込まれた時は、治りきっていない後孔の傷が血を流した。

肩と後ろの傷が痛んで仕方ないのに、媚薬はそれすら快楽に変えてくる。
ペニスが反応すればするほど食い込むリングが辛くてたまらない。
どうにかしたくても、拘束された手足では何も出来ない。
その拷問のような快楽の責め苦に雪弥は泣いて喘いだ。

苦しむ雪弥を見下ろしながら、アラストルは己のペニスを奉仕してイカすことが出来たならお前もイカしてやると囁く。
無論、始めは拒んだ雪弥だが、結局本能としての欲求には勝てず、現に至っていた――。



アラストルは自力で体を起こすことも出来ない雪弥の栗色の髪を引き掴んで起き上がらせ、その顔を中途半端に投げ出された己のペニスの前に寄せる。
際限なく追い詰められた雪弥の体は、調教されたかのように従順に口を開いた。

「ふっ、んっ、んっ…」

限界までペニスを含み、口をすぼめて顔を前後に揺らす。尖端から溢れる先走りを舐めとり、ちゅうっ…と吸う。
口の端から、唾液が顎を伝った。

腰をふるふると揺らしながら、男のモノを奉仕する美しい青年の姿は、淫らで扇情的である。

「くっ……そろそろイクぞ…」
「…ンぐぅっ……!?」

半ばソファから腰を上げ、雪弥の口をアヌスか何かのように、アラストルはペニスを突き立てた。
髪を捕まれ顔を抑えつけられている状態では、雪弥にはただ享受するしかない。

「んぶっ…ぐっ、ン、んんっ!」

ガッガッと喉奥まで残酷に貫くペニスのせいで、息が苦しい。涙が零れる。
何度もえづくが状況は変わらなかった。いや、寧ろアラストルの限界が近いのか動きが早くなっている。

「くっ…出すぞ」
「……ンぐ!」

熱い刺沫が口腔にぶちまけられる。
男のモノが出るのと一緒に、苦いソレも吐き出そうとした。が……、

「出すな」

飲み下せとでも言うつもりだろうか。アラストルを見上げる。

「噛め」

言っている意味が分からず、眉をひそめる。

「…何かものを食べるかのように、ソレを噛むんだ。ゆっくりと十回。……イキたければな」

そう言われてしまえば噛む以外になく、雪弥は口の中の残滓を噛んだ。苦く粘ついたソレに何度も吐き気をもよおしながら、ゆっくり十回噛む。
不味い上に嫌悪感しか沸かないモノに、涙が止まらなかった。

「……噛んだようだな。口を開いて舌を出せ」

ゆるゆると口を開けて、舌を伸ばすと歯と舌の間に白濁とした糸が引いた。
口の中に、噛みこんだせいか、粘り気の増した精液が溜まっている。

「良いだろう。……それがお前を支配するものの味だ。飲め」

言われても、一気に全部を飲み干せる訳もなく、雪弥は数度に分けてなんとか飲みきった。

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