れんたる(完結後、大人になった朔とあーちゃんのどエロ)
れんたる(完結後、大人になった朔とあーちゃんのどエロ)
***
「うら」
上條の声とともに、人肌に温まった液体が有紗の頬にかかる。
「きゃあっ」
大人げなく、上條の水鉄砲が湯船からとんできたのだ。
「もうっ。何するの朔夜さん!」
洗ったばかりの髪から垂れる水滴を拭いながら、湯船に浸かる上條を見ていう。
実はさっきも「あーちゃんの身体、洗ったげる」といって、全身を泡ぶくれにされ、たくさん悪戯をされた矢先なのだ。
いいかげん怒っているのだが、上條はといえば、そんな有紗の様子をニヤつきながら眺めている。
顔にかかった水滴を、アライグマみたいに一所懸命ぬぐっている姿が、よほど面白いようだ。
仕返しをしてやりたかったが、その前に「おいで」といって湯船から伸びた腕に脇の下から掴まれてしまった。
そのままあえなく浴槽のなかに連れ込まれ、あぐらをかいたその上に、向かい合ってちょこんと乗せられる。
「……」
「何その、ほっぺふくらませた顔。すげえ可愛いんだけど」
ぱちゃんっと上條の左手のすくったお湯がはね、またしても有紗の顔にかかる。
「もっ、朔夜さ……!」
こんどこそ上條を睨み付けようと、頭をあげようとしたときだ。
そこにはもう、愛しそうに瞳をほそめた帝王の微笑があって。
有紗が息を吸いこむ間もなく、発しかけた声ごと、肉厚な唇にふさがれていた。
「ん……っあっ……朔夜さ……」
有紗の小っちゃい身体ごと包み込まれ、抵抗すらできない。
頭からすっぽりと、一回りは大きいだろう両腕に閉じ込められているのだ。
そのうえ、ずいぶんと長く入浴していたせいで、普段以上に熱を帯びた上條の体温が、ねっとりと有紗の全身にからみついてくる。
「や……っん……んぅ……っ」
まるで高熱に侵されたかのような、火照った舌先に、口内をじっとりと貪られる。
キスの最中、水分をふくんで、幾分か冷たくなってきた有紗の髪を、上條が愛しそうに撫でている。
じんわりつたわる体温があまりにも気持ちよく、とうとう瞼をとじてされるがままになっていた。
「あーちゃん、気持ちいいの?」
いつのまにか膝のうえで横抱きされている。
とろんと瞳を微睡ませたまま「うん」と答えると、口内に溜まっていた唾液が口のはしから数滴、せんを引いて垂れおちた。
瞬間、上條の顔つきが、切羽つまったそれに変わる。
さらに性急に唇をふさがれ、有紗は求められるまま舌を差し出していた。
「あ……ふぁ……っ」
有紗とくらべると浅黒い上條の肉体は、最近、ますます逞しくなってきたと思う。
ふとした瞬間に服の襟口からのぞく胸板に、たまらなく男を感じるのだ。
いつもは服の隙間から見るだけだった彼の肉体が、ぜんぶ有紗の目のまえにある。
上條独特の、甘酸っぱい匂いも……。
「はっ……ぅん……あっ」
きがつけば、湯船のなかで勃起してしまった小さなペニスが、彼の手のなかで扱かれている。
いまだに皮をかぶったままの、ウィンナーみたいに丸っこい先端を、上條の指がゆっくりと上下に揉みしだいているのだ。
「あっ……んぁ……」
「あーちゃん、これ、気持ちいい?」
キスの合間になんども頷き、もっとしてほしいとおねだりするように、がっしりした首元にすがりついた。
おなじく腹這いに勃起した上條のペニスが太ももにあたる。
膨らみをもちはじめた自身の亀頭ごと、皮のなかで上下に愛撫されながら、有紗は熱さをもって硬くそそり勃つ上條のそれが、自身のなかに入ったときの事を想像していた。
彼の雄を咥えこんでいるとき、有紗はいつも、お尻のおくから蕩けてしまいそうな快感に苛まれる。
内壁を掻きまわす男根の荒々しさと相まって、有紗をみつめながら気持ち良さそうに溜息を吐きだすその表情が、たまらなく快感をそそるのだ。
無性に上條を欲してしまい、アナルがジンジンと疼きはじめてしまった。
「ハァ……んぁぁっ」
ああ……僕、なんて淫乱なんだろう。
はずかしくなって、思わず視線をおとした。
そこには、ぷっくりと膨らみを持った有紗のペニスがみえる。
浅黒い指に皮をめくられ、亀頭を剥きだしてはそのぶぶんを指で擦りあげているのだ。
スモモのような愛らしいカリクビに指先がふれるたび、ゾクゾク寒気だった快感がどっと押し寄せてくる。
「はっぅ、んん……ああん……っ」
淫らな妄想が、とうとう視界からはいってきた卑猥な景色に乱されていく。
もう、いますぐ上條がほしくてたまらなく、有紗はいつのまにか下半身を肉棒にこすりつけ、おねだりしていた。
「ねえ……あーちゃん。入れちゃっていい?」
「入れてぇ……!」
言い切るまえに腰を持ち上げられ、そのままあぐらをかいた上條のうえに跨る。
一拍も待たずして入ってきた勃起が、すぐさま直腸を極限まで押し広げた。
「ひっあぁぁ!!」
有紗の内壁をこすっては奥に奥に付きたて、生暖かい湯水とともにズルリと抜き出す。
「ハァ……」
一度息をのんだ上條が、小さく溜息をついた直後。
隆起した肉棒が、ふたたび有紗のなかに戻って来る。
さっきよりもいっそう激しいピストンでもって。
有紗の身体、すべてを知り尽くしたペニスが、頭がおかしくなるような気持ちいい所ばかりをつきあげる。
「ひっあっああっん……あう……!」
目のまえが真っ白にそまっていく。まるで頭のなかが、どろどろに溶けていくようだ。
気持ち良くて、気持ち良くて。朔夜さんの身体で、僕の全部がおかしくなっていく。
「朔夜さん……朔夜さ……っ」
「すげ……っあーちゃんの中、気持ちいい……っ」
めちゃくちゃに突かれて、突かれまくって。毒素よりもたちの悪い何物かが、有紗の理性を壊していく。
「ひっ……もっと……そこっ、もっと、してぇ……!!」
不感症の上條が、有紗の身体でだけ善がってくれる。顔を苦しそうにしかめ、気持ちいいと溜息をつく。
そして有紗自身も……。
麻薬のように愛液でじっとり犯された全身は、今夜も尽きることなく、上條を欲しているのだ。
果てない渇望は、いったいいつまで続くのだろう。
願わくば、永遠に。
永遠に、この人の身体に飢えていたい。
早くも襲いかかって来た絶頂感に追い上げられながら、ただひたすら、上條の愛を貪っていた。
終り。
あとがき。
ここまでおつきあい頂きまして、ありがとうございました\(^o^)/
うーむ。れんたるの絡みはどうしても長くなる…(-_-;)
完結後、ちょっと成長した二人の甘々でしたが、二人がいっそうエロく成長していました←。
リクしてくださったおとさん、本当にありがとうございました(^^)
粛々と二人のエロを書きながら、そういえば、朔とあーちゃんのラブラブを長く書いてなかったと思いました。
書いてる自分も結構癒されました。ありがとう←
そして、完結した今でも二人を愛してくれる読者様にめぐまれ、自分は本当に幸せ者だと実感しています。みんなのことを、忘れないでいてくれてありがとう。
それにしても、れんたるはなぜか甘々でもヤンデレてる気がするのは、自分だけでしょうか…。
はは……(^_^;)
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[mokuji]
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