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厳重なセコム



「銀ちゃーん、今日暇ぁ?」

「暇じゃねー」

「何でぇ、遊ぼうよーっ!」


面倒くせェのに当たっちまったらしい。
先ず1回きりが理解出来ねぇなら最初から分かったフリして来んなよ。しかも何その呼び方、馴れ馴れしいし腕に絡み付いて来んのもウゼェし、わざとらしく押し付けて来んのも不愉快でしか無ェわ。


「あのさぁ、一回きりって言わなかった?」

「んん、でもすっごい良かったんだもん、ね? 遊ぼ?」

「触んな。俺頭悪ィ奴ムリなんだわ、オマケに香水なんだか化粧なんだか臭ェんだよ服に付いちまうだろうが。お前に一切興味無ェから二度と話し掛けんな。」


顔を赤くして文句を言いながら去って行く姿に、本来なら罪悪感でも生まれんのかね。彼女なんてもっと面倒なモンを作る気にもなんねェし、だったら一回だけ遊ぼうと馬鹿の一つ覚えのように言って来る奴らを相手にしても今みてぇな面倒くせェ事になんならもういっそ自分で抜いてた方が何倍もラクなんじゃねぇかと思えてくる。

つかどいつもこいつもヤりたい盛りかよ、ガキじゃねんだからちったァ落ち着けねーのか。
まぁ、かく言う俺も面倒なのが無ければ寧ろ楽しんでたけど最近どうもダメだ、自分から行こうなんざ思いもしなくなったしよ。歳かな。


「よォ」

「よぉ、じゃねーよテメェが遅せェから面倒な目にあったじゃねぇか」

「俺ァ時間通りに来てたぜ?」


見てやがったな。

相変わらず憎たらしく口端を吊り上げて言ってのけるこのチビも、俺と大して変わらねぇ事をしてる癖に何故か引きは良い。決定的に違うのはコイツはいちいち付き合ってるらしい、彼女としかヤらない、でも彼女はコロコロ変わる。
たがら一回きりだとお互い割り切ってる俺の方が誠実だと思う、こう見えて勘違いさせた事は一度も無いしよ、何故なら最初にハッキリ付き合わ無ェと言ってるから。お互い利害一致の行為だろ? さっき見てぇに1回きりを理解出来ねぇ奴が居るから面倒なんだけどな。


「あれ沖田じゃねぇか?」

「お、ホントだ、女と居んじゃん珍しいな」


遊んでる話は聞かねぇし土方クンもそうだけどモテるのに女に興味無ェとかほざいてたな。
アイツ彼女居たんだ、背中しか見えねぇけど総一郎クンの顔は たまに寄って来る女に向ける顔じゃねぇな、素で楽しんでるような顔だ。


「へー、ちょっと気になる。女に興味無ェイケメンが連れてる奴ってどんな顔してんだろ。」

「席行ってるぞ」

「おー」


全く興味が無いらしい高杉は放っておいて、座ってる二人に気付かれないように死角から回って女の顔を見に行って足が止まる。


何処がとか、顔がタイプだったとかそんな理屈よりも先に、欲しい、と直感でそう思った。
特別美人ってワケでも無ェし、グラビア並みのスタイルなワケでも無い、なのに……。




「は? お前何も買って来てねぇのか?」

「っ、……っ、ヤバイ、……勃った、」

「はァ? 変態かテメェは、便所でも行けよ、何でそこ座ったんだ」

「は、……っ、くそ可愛い、」

「……お前、……何考えてんだ。」


んな顔引き吊らせてドン引きされなくたって自分が一番良く分かってるわ。仕方無ェだろ制御装置なんて無んだよ、そして今便所行って抜けば浮かぶ顔は十中八九あの子だろ。それそこ変態じゃねぇか、人の連れの女想像して抜くなんざ出来るかッ。

テーブルに突っ伏し片腕に額押し付けながら、然り気無く片手で隠しつつ収まるように念じた。ひたすら羊数えたよ、これ眠くなるやつだけど眠るように収まってくんねぇかと鳴き声までリアルに思い出しながら数えて63匹目でやり遂げた。俺凄い、収めた、何もせず眠らせた。やれば出来る。

顔を上げればスマホを弄りながらコーヒーを飲んでる呑気な姿が視界に入り、スッと熱も冷え完璧にやり遂げた俺を誰か褒めて欲しい。


「後15分でヅラ来るってよ」

「そうか。……あれ、居ない帰った?」

「とっくにな」


なんだ。……いや何だってなんだ? 人のモンだから、赤の他人ならまだしも知り合いのは駄目だ、それは俺の意に反する。


けどさ、興味無ェとか言ってたじゃん? もしかしたら ただの友達、もしくは同僚とか、そんな可能性は無ェの?




━━━━━━━━




「カフェ? 」

「そうそうたまたまね、偶然見ちゃってさぁ、キミが女の子と一緒に居る所。」


定期的に集まるこの面子に勿論来るであろう総一郎クンの隣を陣取って、聞くだけなら問題無ェだろうしもし彼女なら俺も綺麗さっぱり忘れるし。


「女って、一緒にカフェ行く女は1人しか居やせんけど、それが何ですかィ」

「彼女なのかなぁって、興味無いとか言ってたからさ、ちょこーとだけ気になっちゃって。あの子彼女?」

「彼女じゃねぇです、ただの同期でさァ」

「まじでかッ!!」


自分でもビックリな程デカイ声が出た。居酒屋だし他のガヤに消される程度だろうけど隣に居た総一郎クンは珍しく少し驚いた顔してるし、だけどこれキた? ただの同期なパターンなの?


「狙ってるとかでも無く?」

「ねーですけど、……旦那まさかアイツに気ィ持ったんで?」

「あー、ダメ?」

「彼氏居やすけど。」

「マジかー、何そんなラブラブなの? 」

「ラブラブかどうかは知りやせんけど旦那にアイツは無理だと思いやすよ」

「あれ、結構お気に入りな感じ?」

「かなり。」


ほーう。かなりとか言っちゃうくらい気に入ってるんだ、ただの同期では無い? 片想い拗らせて健気に傍で見守ってる系?


「片想い中?」

「何でそうなるんでさァ。同じ布団に入っても寝顔見ても、キスしようがそんな気になんねェんで。片も両も想うモンが無ェんですよ」

「ちょっと待て、どんっだけ仲良しなの? 寝顔意外の2つおかしくね? 布団入って? キス??? それは何だ、え、そーゆう感じの子?」

「気に入ってるって良いやしたよね、旦那に無理っつったのはアイツ受け止めんのが無理つったんでさァ。寄って来る女と同列にしか見れねぇ内は何も言いやせんよ、周り彷徨くのも勘弁して下せェ。」

「……そんな気に入ってんだ。悪い軽率だった、別に寄って来る奴等と同列になんて見てねェから。お前と話ながら笑ってる顔が可愛いなって本気で思っただけ。俺にも笑ってくんねぇかなって、そう思っただけ。」

「……ま、人見知りなんで、そんな簡単にヘラヘラした顔は見れねぇですぜ。」


ちょっとピリッとした空気が緩和された。何も言わないと苛つかせた様だったけど、人見知りだとサラッと情報を与えて来たし。

俺に受け止めんのが無理っつーのはどうゆう意味だ。何か抱えてんのか? でも今付き合ってる奴は受け止めてんだろ?


「でもなぁ、あんなキたの俺人生初だしなー。」

「そんな一回遠くから見ただけで気になりやすかね。」

「結構だと思うぜ? ソイツその女見ておっ勃てながらこっち来やがったからなァ?」

「バッ!? テメェふざけんな!! 」


マジでふざけんな!今折角俺の本気度を伝えてんのに余計な事をッ!



「へぇ、旦那すげェですね、俺あいつに全く勃たねェのに遠くからチラ見しただけで反応するんで? 顔? 胸? でも胸そんな強調する服着て無ェしやっぱり顔ですかィ?」

「くそ可愛いつってたな。」

「そんな可愛い顔してやした? 見てくれ悪くは無ェですけど、くそ可愛い程には見えやせんけどね。」

「暫くテーブルに突っ伏して自力で収めるなんざよっぽどその一瞬で惚れ込んだみてぇだなァ。抜けば浮かべんのはその女になっちまうからだろ。ククッ」

「マジですかィ、そこまで惚れ込んでんなら止めやしやせんよ。場合によっちゃ邪魔はしやすんでバカな真似だけはしねーで下せェよ。」


腹が立つ。高杉に至っては完全に面白がってるしベラベラと余計な事喋りまくるし、この事が本人に知られたらドン引きされて知り合う前に終了だろ。
つか邪魔ってなんだよ、バカな真似つーのは何だ、別れさせようとすんなって? まだそこまで考えちゃいねぇよ、気になるってだけで時間経てば落ち着くかも知んねぇし、取り敢えず付き合ってんのかだけ確認しといただけだっつーの。




━━━━━━━━




「あっ、総一郎くーん、どうこの後、飲みに行かない?」

「総悟でさァ、俺のストーカーですかィ」

「まぁまぁそう言わずに、お兄ーさんが奢ってあげるから。」


だってよ気になんじゃん。本人とは面識無ェ、でも気になんだよどうすりゃいい? そりゃァとっても仲が良い同期くんが居るんだから仕事帰りに待ち伏せして世間話なんかをちょこーと聞きてぇだけよ。


「どーよ最近。」

「土方さんがコーヒーの銘柄変えてやした」

「アイツの飲んでるコーヒーなんざどうだって良いわ。そうじゃねぇだろって、もう別れた?」

「そんな笑顔で人の破局を望む人ってどうなんでさァ」

「じゃー今日どんな服着てた?」

「膝丈のスカート穿いてやすよ。比較的多いって前にも言いやしたけどね。」

「何色ー?」

「……白? ……いや花? ……そんないちいち細々と覚えてねーんですけど、あ、先週の飲み行った写メならありやすよ」

「マジかァ! 見せて下さいッ!」


っ、……すっげ笑ってる、俺これだけで腹も胸も一杯だわ、ビールは飲むけどこれおかずにいくらでも飲めるわ。いや、おかずっておつまみの方ね、笑顔がイイつまみって意味な。


「おぉビビった、悪いLINEだ、ちょい見えた。」

「んー、あ。明日飲もうって。」

「ねぇそれさぁ、あの子でしょ? 名前見えちゃったんだけどー」

「名前ですぜ。」

「はぁ、良い名前。」

「酔ってやす? 」

「何キミ達明日飲む約束してんの? 良いなぁ、俺いつになったら知り合えんだろ」

「彼氏居やすって。相手にされねぇでしょうけど話掛けてみたら良いじゃねーですかィ」

「君と言う名のセコムに受けて立ってんでしょうが。」


こうして2ヶ月も総一郎クンの元に通ってるのはそう言う理由だ。キミが紹介してくれれば彼氏持ちでも人見知りでも警戒心無くお知り合いになれんだろ、その為には先ずこのセコムを緩める攻略をしねぇとならねぇ。中々頑丈ではあるが、こいつなりに大事にしてるっつーのが分かったから俺も下手に近付こうとは思わねぇしな。


「旦那は最近どうなんですかィ、より取りみどりでしょう。」

「ぜーんぶ断ってんよ、一切なびかずハッキリと。」

「ふーん」


ふーんって。誠実さアピールしてんのにまるで感心無ェみてぇにだし巻き食ってる、つかコイツそんなにだし巻き好きだったか?



「好きな食べモンとかなんなの?」

「甘いもの。苺系全般好きですぜ、プリンとかアイスとか、桃とブドウ系も好き。」

「最高じゃん、つまみは?」

「だし巻きはほぼ毎回食ってやすね、後つくね、肉も食うし魚介も食う、基本嫌いなモン以外は旨そうに食ってやすよ。」

「嫌いな物なに?」

「茄子、あとアボガトも嫌いだっつってやした。」

「へぇ、女の子アボガト好きって聞くけどな。」


茄子かぁ、覚えとこ。
好き嫌いそんなに無い感じなんだな、良いこと。


「……あいつァ、今、リハビリ中なんでさァ」

「リハビリ? なんの?」


魚をゆっくりほぐしながら独り言のように突然喋り出した。俺が聞かなきゃわざわざ教えてくれる事なんざ無いのに真顔でほぐした魚を更に細かくほぐしてる。


「1年以上は経ちやすけど、前付き合ってた奴に結構乱暴にされたらしいですぜ。」

「……乱暴? 暴力受けてたのか?」

「暴力っつっても普段はすげェ優しいって言ってやしたけどね。……まぁ、嫌がってもそれが善がってると勝手に盛り上がるようなクソ野郎で、何されたんだか細けェ事は聞いてやせんけど、縛り付けてもアイツが喜んでると思ったんでしょうね。泣いても、良すぎで泣いてると思われて散々犯され続けた結果、ぶっ壊れそうなツラして声も出さずに静かに泣いてやした。」

「……ソイツどうした」

「暫く見てやしたけどアイツに近付こうとする素振り無かったんで放置しやしたよ」

「そうか。で、1年間キミが元気付けて今そのクソ野郎の記憶消すリハビリしてんの?」

「そうでさァ、俺には限界ありやすからね、いつまでもビクビク怯えてたんじゃ記憶から消えねぇし。旦那はどう思いやす? さっさと別れりゃ良いものを自分に金掛けて貰ってるっつー理由でずっと我慢してたそうですぜ。泊まりに行ってんのは自分の意思でさァ。」

「別に乱暴される為に行ってるワケじゃねぇだろ、テメェの女の喜んでる顔も分からねぇなら最初からヤんじゃねぇよ。って思うけど?」

「おぉ、アイツの肩持つんで? 俺は身体売ってんのって言いやした。」

「は!? 聞いてるだけでツラそうに泣いてんのに!? 悪魔かお前は!?」

「甘やかせばまた同じような事を繰り返しやすよ。馬鹿では無ぇんですけどね、自分で抱え込もうとする癖がありやすから。本気でぶっ壊れる前にカツ入れねぇと。」


ハードだな。愛情だろうけど下手すりゃ余計沈むだろそれ。けど結局はそれで起き上がったっつー事だよな、無事元気を取り戻し今違ェ奴とリハビリ中。……リハビリ中?


「リハビリって何してんの?」

「知りやせんよ、恋人達がするような事をしてんじゃねーですかィ。そんな直ぐにはヤれねぇでしょうけど行く行くはそこまで行くんじゃねーですかね。」

「……ふーん」

「一回ちゃんと考えたらどうですかィ。旦那みてぇな底無しの体力持って性欲強そうな相手をアイツが出来ると思いやす? 俺相手でも覆い被されば震えて涙浮かべるんで、相当難易度高けェし旦那が楽しめんのか分かりやせんよ」


牽制とも突き放すとも違う。これ以上傷付かないように守ろうとしてんだな、俺が迂闊に近付いて後々に知って傷付けねぇように先に前置きをして。

要するに、直ぐヤれねぇって事が言いてぇのか、リハビリ中と言えど どの程度回復すんのか知らねぇし実際考えたくも無ぇけどよ。
初見でおっ勃たせた俺が抱けなくても良いなんざ言っても説得力は皆無だよな。




━━━━━━━━━━━





一回ちゃんと考えろと言う言葉が厳重なセコムを緩める鍵となる事は明確だから従い実行してる俺だが、何をどう考えりゃ良いんだかさっぱり分からねぇまま1ヶ月が経過した時に再び出会った。と言うか只見掛けただけだけどな。

総一郎クンでも待ってんのかと思ったけど自販機でブラックコーヒー買ってるから違うな、彼氏待ってんのか。
物影に隠れて一緒になって待ってたら、少しして走って近づいて来た一人の男は見た目からして害の無さそうな奴だった。まぁ優しそうだっつー事だ。
渡されたコーヒーも笑いながら受け取り待たせた事を謝ってる素振りもあったし、悪い奴では少なくても無ェんだろう。男に差し出された手を握り歩いて行く後ろ姿を物影でじっと見つめる俺は端から見たら完全に怪しいしストーカーだろう。


けど、1ヶ月何も結論が出ねぇまま一度見掛けただけの姿を思い出して過ごしたが、それも今日で終わりだ。








「あっ、総一郎くーん、今夜どう? お兄さん奢っちゃうよー。」

「総悟でさァ、ストーカー再びですかィ?」

「まぁまぁ」


酒とつまみと、きっと食うであろうだし巻きも一緒に注文し、来週集まるっつってたからその前に先に言っておきたかった。


「何か結論出たんですかィ? 」

「出た出た、俺あの子の事好きだわ。」

「は? ……あぁ、気になる存在からグレードアップしたんで?」

「そう。昨日偶然彼氏待ってる所見掛けてな、二人で仲良く手ェ繋いで歩いて去ってく所まで見てたんだけど、」

「え? ストーカーの話してやす?」

「偶然だっつってんだろ。んで、やっぱり良いなぁって思った、あの笑顔を俺にも向けて欲しいし、俺の手ェ握って欲しいし、あの子の視界に入りてぇなって。あの子の人生に、俺も加わりたい。……けどな、今は何もしない。もし、別れる事がなくこのまま結婚まで行き着くならそれはそれで良い、そん時は潔く諦める。だから総一郎クンには悪いけど俺は別れる事を願ってフリーになるのを待つ事にするわ。」

「ま、そこまで言うなら好きにして下せェよ」

「おーよ。で? 最近なに食ってた? コンビニスイーツとか食うのかな?」

「……まさかこれアイツが別れるまで続くんじゃねぇでしょうね」

「まぁまぁ」




━━━━━━━━




そんなこんなで厳しいセコム相手に俺の本気度を分かって貰うべく通うこと約3ヶ月、12月に入った頃に俺の身勝手な願いは届いたらしい。


「マジでかァァァ!! って、すげェ素で喜んじまったよ、これ内緒な。別れた理由は?」

「自分の問題だっつーだけで言いやせんでしたけど酷く落ち込んでやしたから、相手がどうのって事より本当に自分が無理だったんじゃねーですかね」

「何それめっちゃ気になんだけど、あの子自身が一緒に居るの無理になったって事だよな、やっぱ怖くて出来なかったんかな?」

「いや、段々触れて来られても平気になって来たって言ってやしたし、リハビリ協力してくれてたらしいんで多分ヤってやす。」

「へぇ。じゃあ何。」

「何で苛ついてんですかィ、アイツに当たんのは止めて下せェよ。兎に角理由は俺も知りやせん、落ち込んではいやすけど割りと立ち直りは早い方なんで旨いモンでも食ってりゃ元気になりやすよ。」

「大丈夫大丈夫、んじゃァ様子みて連れて来てくんねぇ? 」

「まぁ連れて行きやすけど、……泣かせる事は止めて下せェよ。」

「好きなだけ見張ってりゃ良いよ、本人に直接聞いたって良い。どうにかあの子の気になる存在になれるよう努力するつもり。」

「意外と健気みてぇで。手助けはしやせんけど地味に応援はしてやすよ。」



どうやら厳重だったセコムに解除キーを貰えたらしい。

しつこさの粘り勝ちってやつかねェ。






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