隣に君がいるから、価値あるものに変わる。--京天 「かっき氷、かっき氷〜♪」
「おい…松風、その変な歌…恥ずかしいんだが…?」
隣にいる松風は先程からかき氷モードに入っているらしく、変な鼻唄を歌っている。
かき氷一つでどんだけ浮かれてんだよ…。
「あ、ごめん!でもかき氷って久々でワクワクしちゃってさ〜」
「かき氷一つで幸せになれるお前が羨ましい…」
思わず呆れてそう言葉をもらしてしまう。
「え?違うよ?剣城が横にいて食べるかき氷だからまた楽しみなんだよ?」
きょとんと松風が此方をむく。
「………松風…」
「サッカー以外でもさ、こうやって2人で思い出をい―っぱい作りたいよね!」
「あ…ああ、そうだな…」
松風と付き合いだして色々と驚かされることがある。
きっとそれは些細なこと。
だけど俺はそれに気付けない。
でも松風は気付く。
……俺が松風が好きになったのはきっと、そういう一つ一つを大切にしている所だ。
「ね、剣城は何味食べたい―?」
ふわりと笑いながら腕を絡めてくる松風にああ、俺らちゃんと夜デートしてんじゃんと心が暖かくなる。
「そうだな……レモン、とか?」
「えー、レモンじゃ練乳かけれないよ―?俺、練乳かけたいし、別のにしよーよ?」
あ、かき氷も半分んこするのか?
思わず口角が上がってしまう剣城さんでした。
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K。さまからいただきました。
京天の夏祭りネタ。その2.
前ページとリンクして読んでも大丈夫とのことでしたが、いちおうタイトルとしては別物として置かせてもらいました。
引き続き、ほのぼのな京天。
K。さま。素敵な小説提供ありがとうございました。
管理人より
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