黒猫徒然


王と神官パロ
2015/12/07 20:50

以前blogにて書いた王と神官パロです。文章が安定しておらず、読みにくいかと思います。申し訳ありません。





この春、この高校に進学したばかりの新入生の少年は、校舎のなかでも奥まった場所にある図書室に向かっていた。
この高校は、私立校ゆえか図書室の蔵書が充実しており、入学するまえから、少年は楽しみにしていた。
図書室を目指していた少年は、先に廊下を歩いている、やや髪の長い同じ制服を着た人影に目をとめた。
肩先までの、黒々とした髪に線の細い肩、腰も細く、不自由そうに左足を引きずっていた。理由はすぐにわかった。右手には杖をついていたからだ。
杖をついていない左手に本を抱えており、酷く大儀そうに歩いている。
廊下で擦れ違う生徒たちも、その彼を気にしている。なかには大丈夫ですか、と声をかける生徒もいて、その都度彼は耳通りの良い穏やかな声で返事をしていた。
気になった少年が距離を詰めると同時に、背後で妃、とバリトンの良い響きの美声とともに、体格の良い長身の、こちらも同じ制服を着た生徒が少年を追い越す。
身長と広い肩幅や太い腰回りにも目をひかれたが何より驚いたのは、その燃えるように赤い髪だった。

「妃、どこかいくときには俺を呼べって言っただろう?図書室か?」


「そうだけど、僕一人でも」


妃と呼ばれた彼を、赤い髪の青年が肩に担ぎ上げたのは次の瞬間だった。
うわあ、と妃は声をあげたが青年は大して気にしたようでもなくよし行くか、と肩に人一人担いだまま歩きだしてしまう。
周りの生徒は特に騒がず、何事もなかったようにその場を去っていく。
後に、赤い髪の青年と線の細い青年の組み合わせを校内でよく見かけるようになるのだが、いつのまにか見慣れてしまうようになるのだった。



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comment


2015/12/20 09:45
from ( ちぬ )


黒猫さんの書く小説 愛しています(`;ω;´)<br />
もう 全てが私の好みでして、何度も何度も読み返しては ニヤニヤしています。<br />
黒猫さんの文章力は素晴らしいと思います。どこからそんなに素晴らしい表現力が出てくるのか…<br />
弟子になりたいくらいです!<br />
一つ一つの言葉にどんどん引き込まれ、一気に読み進めてしまいます。<br />
<br />
もう、なんか気持ち悪いですね…<br />
ごめんなさい。゚(゚´д`゚)゚。<br />
<br />
私の空っぽな頭では、この思いを上手に伝えることができないのですが(気持ち悪い)、取り敢えず 大好きでございます!<br />
<br />
黒猫さんの小説に出会えて、本当に良かったです…!長々と申し訳ありません(汗<br />
<br />
難しいかと思いますが、もし良ければ続きなどが見たいです(更新を催促するつもりではありませんが、不快になられてしまいましたら 大変申し訳ありません…)<br />
それが不可能でしても、また何度も読み返してはニヤニヤさせて頂きます!(`・ω・´)

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