君は誰?  





何か嫌な予感がする。

綱手の話が終わってすぐに俺は姫に会うために病院へ向かった。
しかし案の定、退院した後。

だが、あの馬鹿のことだから修行しているのだろうと推測して姫の行きそうな場所を考える。

そして、昔おたちがよく修行して居場所で姫の気配を感じてたどり着くとそこには……。


「姫!?」


気絶している姫の姿があった。


「くそっ、…完全に気失ってるな。外傷は特にないし……見た感じは大丈夫そうだな。」


とりあえずすぐにサクラに見てもらうか。



俺のあたらなくていい予感は……



こういうときだけ当たってしまう。








*

「ナルト?姫なら退院したって……って姫!?」

「ついさっき修行場で倒れてるところを見つけて……っ。」

「とにかくすぐにこっちへ!!」

言われてすぐにベッドにおろす。


「………変ね。」

「な…何がだってば!?」


「異常がないのよ。外傷もないし、幻術を翔られてるわけでもなさそうだしね。
…念のために脳波を調べてみるわね。」

ただの昼寝ではないのだけは確かだ。
病院に着く前から何度叫んでもピクリとも反応しない。


幻術でもないとすれば一体……。


「脳波も異常なし、か。
……いよいよこれは綱手様に相談しなきゃかしらね。」

「………。」

綱手に……でも、あいつは―――……



「!!姫っ!聞こえる!?姫っ!?」

姫の何かに気付いたのかサクラが必死で姫に呼びかけている。

もしかして目が覚めるのか!?



「姫っ!!!」


「……ん、っ…ここは。」

「気がついたみたたいね。ここ病院だけどわかる!?
修行場で倒れてた姫をナルトがここまで運んでくれたんだからね?」

「……なる、と?」


あれ?渡したしか修行しててそれで……それで、どうしたんだっけ?


「姫?聞いてるの?」

「ぇ?…あ、ごめんサクラ。」

「ったく、あんた今疫病神で持ついてんじゃないの?
これで何回目の病院よ!…じゃあちょっと待っててよね。」


層やら私が本当に異常がないか精密検査をするらしい。
……だって何かそんな話を看護師さんとしているから。


「姫……。」

「?」

「お前、心配かけんじゃねぇよ。何であんなところで気絶してたんだ?」


あれ、おかしいな。



私………



「おい姫、聞いてんのか?」


「ねぇ…。」



何か大切なことを忘れているような気がする。




「あなた、誰?」


「……!?お前…「ちょっと姫ー、今そこでサクラと会ったらあんた気絶して運ばれたって聞いたけど大丈夫ー?」

「いの、ここ病院なんだから声小さく…。」

「いの、チョウジ。…何で病院に?」

「アスマ先生が怪我して入院中だからそのお見舞い。
あぁ、シカマルのすぐに…「病院ででけー声出すなよな、めんどくせー。」


「…シカマル。」

「あ?ナルト…。」


何かいつもと様子が違うな。
何だその驚いたようなショックを受けたような……

とにかく、ナルトしくない表情は。



「おいナルト、一体「ねぇいの。この人たちはいののしりあい?」

「は?」

「…ぇ、姫?」


「だから、この金髪少年と黒髪少年はいのたちの知り合いって聞いてるの。」







ほらな?






嫌な予感が的中した。







.


  









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