小説(クリパー) | ナノ




みんなから渡されたプレゼントをありがたく受け取ると、その中の一つにカメラがあることに気付く。
そのカメラを見て、わたしはピーンと何かをひらめいた。


「そうだ、みんなで記念撮影しようよ!今日のクリパー、写真をみて振り返れるように!」
「それ賛成っス!みんなで撮ったあと、俺とツーショットしましょーよ!」
「おい成神抜け駆けすんじゃねー!名前、俺とも頼む」



わいわいと騒ぐ中、みんなは自然と整列をし始める。きれいに並んだところで、いざ撮ろう!と言うときにある問題が発生した。


「なあ、カメラマンって誰だ?」


万丈くんの疑問に、みんなはピシリと凍りつく。
誰かがカメラマンという犠牲にならないといけないというのだろうか……。



「おいハゲ、お前フラッシュ兼カメラマンやれよ」
「ハァー!?咲山てめーマジふざけんな!」
「それ俺もいい案だと思います〜!辺見先輩大活躍じゃないっスか。写真には映れないけど」



ブッとみんなが吹き出すなか、源田くんは辺見くんをたしなめるかのようにそう言った。


「それだとみんなで撮れないだろ!?まあフラッシュには大賛成だが!」
「源田!?お前までそう言うのかよ!?」



なかなか撮ろうとしないみんなにやきもきしつつも、鬼道くんならこれをなんとかしてくれるはずだ!と思い、ちらっと鬼道くんを見やる。
すると、どさくさにまぎれてマントとベルトを外そうとしている鬼道くんが目に入った。



「ええ!?鬼道くんそれ脱いじゃうの!?」
「どれもこれも恥ずかしいだろう!脱ぐに決まってる!」


「隊長〜!脱いじゃうんですか!?そのままでいてくださいよ〜!」
「元はといえばお前、大伝のせいだ!」


「なあ。早く撮らないか?御神足を早くカメラに納めたくて仕方が無いんだ」
「そこなのかよ!?みんなとの思い出より御神足!?」


寺門くんのナルシスト発言に、辺見くんはすかさずツッコミを入れる。
本当に、辺見くんの言う通り、みんなとの思い出より御神足を入れるなんてまったく彼はどれだけ自分が好きなんだ……。



「あ、このカメラ、セルフタイマーあるみたいですよ」
「ほんとに?さすが洞面くん!ありがとう」

「名前先輩の為ならおやすいごようですよ!それじゃあカメラ置いてきますね!」


洞面くんはそう言ってカメラを設置しに、てとてとと歩いてゆく。


「それじゃあセットしますよ〜!」


スイッチを押して戻ってくる洞面くん。そして迫るタイマー。



「みんな、かけ声はメリークリスマスだよ!」
「よし、フルパワーでかけ声を言うぞ!」


ピピピ……


シャッター音が近づいてくる。
帝国イレブン、みんな大好き!





そんな思いを込めて、


「みんな、せーの!」



メリークリスマス!





またクリスマスパーティしようね!




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すべての人にありがとう!

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