タイトル:ホモと気づいた時は遅いさ
第一章 思春期の被害者
「あーサスケェ暇だってばぁー」
することがないナルトはそればかり繰り返していた。
「勉強しろマヌケ。」
即、ナルトの話をブツッと切られるように言葉をぶつけるとナルトが、
「うっせうっせ!!暇だから話しかけたのにこれじゃ意味ね〜ってばよ!!」
「…。冷静になって考えてみろ。うるさいなんて言われたら暇人に話しかける言葉もなくなるだろ、覚えとけマヌケヤロー。」
冷静に勉強をしながらサスケが答えると、ナルトはしばらく黙り、鞄の中や机の中などごそごさがさがさ耳障りな音を立てて探し始めた。
サスケは聞こえているが完璧に無視するため耳栓までつけはじめた。
「-------------------…。」
無言が続く中でもナルトはまだがっさがさ探しているものだから、話さなくても不自然な空気にはならない。
「あったぁぁぁ!!」
ナルトが喜びの甲高い声をあげるとナルトはサスケの耳栓の片方をスポッと抜きサスケの持っていた古典の教科書の前になにやら別の本をバンッと置いて内容を見せた。
サスケはビクッ!!と目を開き口を固く閉じまゆを寄せて驚くと、数秒にしてフッと呆れたような顔になり、
「何やってんだ、テメー。」
「なぁんだよぉ!!サスケェ!!もっと乱れてみろよーー!!」
文句をつけてくるナルトが見せてきたのは子宮や受精の仕組みなどと書いた生体についての本だった。
「お前と俺が同じレベルのように扱われるのは不愉快だ。失せろマヌケ。」
呆れたようにしてシャープペンを握っていたサスケの手が教科書を隠し、ぱたっと閉じると、床にバサッと落とした。
「くっだらねぇ…。」
「あっ、て何すんだてめぇコラー!!サスケェ!!」
「くだらねぇっつってんだよウスラトンカチ。なんだ?この距離でも聞こえなくなったか?耳鼻科行っとけよ。」
少しグッとサスケが顔を近づけるとナルトが何かを言い返そうとしていた表情がびっくりしたような顔になり
顔をあかく染めた。
「なっ!」
「は?」
「----…。」
「!!!」
サスケはナルトが何に驚いているのか気づくと
「ばっかヤロッ!!このウスラトンカチ!!」
怒鳴った後少し目線を下に向けクソっと言うような表情を浮かべながら赤くなっていた。
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