おまけ1


「静かなところ、行こうか」

優斗さんがそう言って、俺たちは花火会場から離れた路地裏までやってきた。
通りに出れば人が多いけど、とりあえずは二人きり。
ようやく二人きりになれたって俺はすぐ優斗さんに抱きついてキスした。
もちろん深いやつ。
ざらついた舌絡み合わせて気が済むまでキスをひたすら交わした。
糸引くくらいキスし終えたら優斗さんが俺の頬を撫でながら悪戯気に俺を見つめる。

「捺くん、俺がアイス舐めてるのじっと見てたよね」
「……えー、そうだっけ?」

いまさらだけどちょっと見栄張って素知らぬふりしてみた。

「違うの? すごい視線感じて俺これ舐めるの緊張したんだけど」

笑いながら優斗さんはまたアイスを舐めて。

「……だってエロいんだもん」
「アイス食べてるだけなのに?」
「浴衣ってほら……普段より色気増すから、だから仕方ないんだよ。優斗さんエロすぎで俺無理!」
「大げさだな」
「ほんとだって」
「まぁ確かに捺くんの浴衣姿は色っぽいし、アイス舐めてる姿もエロかったけどね」

ふっと笑ってアイスを退けてまた舌を絡み合わせた。
お互い冷たい舌先は甘くて、咥内じゃなくて外で絡みつかせる。
あーもうまじでヤバイ。
もうそろそろ限界、って俺はぐいぐい腰を擦りつけた。

「ね、捺くん」
「ん……っ?」
「俺がアイス舐めてるのみて、舐められてる想像したの?」
「……うん」
「じゃあ、いま舐められたい?」
「へ……」
「それとも舐めたい?」

もうあと本当に3口くらいしかないアイスは舐めるよりもう食べたほうが早い。
優斗さんはそんなアイスを一度舐めて、俺の口もとに差し出した。
俺もそれを舐めて優斗さんを見つめる。
舐めたい、つーのもあるけど。
さっきからアイス舐めてるの見てたから、なんか―――。

「……舐めてほしい」

って、顔近づけた。
ふ、と笑った優斗さんが俺にアイスを咥えさせて、

「いいよ」

俺の足元に跪いた。
浴衣の裾を割って手が入り込んでくる。
そんで俺のバカみたいに勃ちあがってる半身取りだされて、近づいてくる顔に妙にドキドキする。
いやフェラなんていつでもしてもらってんだけど、やっぱ外っていうのがなんか……。

「……っ」

テンパってる間に生温かい咥内に俺のが含まれた。
そして一気に舌が絡みついてくる。

「く……っ」

なんかいつもよりヤバイ。
アイス食べてんの変に妄想して見てたせいか、疼きまくってたせいか感度が増してるっていうか。

「ゆ、うとさん、っ」

熱い吐息がこぼれて優斗さんの髪を掴む。
音を立てて吸われて生き物みたいに動く舌が刺激を送ってくる。

「っ……ん」

もうあっというまに先走り出まくって、気持ちよさに自然と腰が揺れてしまう。
優斗さんは嫌そうな顔もせずに俺のを深く咥え込んだ。
少し離れたところで人がいる気配がするのに優斗さんにフェラされてる。
見つかったらヤバいっていうのと優斗さんに悪いって思うのと、同時にすっげー興奮する俺ってほんと変態かも。

「う、っ、ぁ」

俺のツボを知り尽くしてる優斗さんにまじでフェラされたら吐射感なんてあっという間に込み上げてきて。

「っ、ん」

早すぎかもってくらいにもう欲を吐きだしたくて、もっと咥えてほしくてたまらなくなってくる。

「ゆ、優斗さん、も、俺っ」

ほんとヤバいかも。
そんな俺の限界を知ってか優斗さんが動きを早くする。
全部吸いだされそうなくらいに鈴口吸い上げられて、限界はどんどん迫ってくる。

「っ……あ、やばっ……優斗さん、もうッ」

マズイ、って思って、なんでか俺は一瞬葛藤した。
いつものように咥内にだそうとしたんだけど、でもなんだろう。
出したらきっと優斗さん飲んじゃうし、いやそれもいつものことなんだけど、でも何故か今日は我慢しようなんていうどうしてかそんなこと思った。
よくわかんねーけど、そう思って、で、あとちょっとで限界っていうときに俺は無理やり優斗さんの口から息子を引き抜いた―――んだけど。

「……く……ッ、ぁ」

抜く寸前に優斗さんの歯が先端掠って、それだけの刺激で。

「あ―――ッ」

俺は白濁を吐きだした。
口の中に出しちゃえばよかったのに、なんで……俺……バカ!!
さっきまで俺のを咥えてた優斗さんは俺のの目前にいるわけで。
イコール俺から出た白濁が優斗さんの顔に……かかってしまうわけで。

「……っ」

白いのが肌に飛び散る。
それ見て、やばい……これはきっと男の性ってやつだと思う。
ダメだってわかってんのに、俺は息子を手に持って優斗さんにぶっかけた。

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