媚薬なHONEYE


「ゆ、うと、さん……っ」

強めに摩擦をおくってあげると甘い吐息をつきながら身体を震わせている。
与えられる刺激に腰を揺らしながら、また捺くんの唇がモノ欲しげに動いて俺の唇を捕らえた。
かなり興奮しているのが伝わってくる舌の動き。
そして俺の手の中では摩擦するたびに硬度を強くし脈打ってるもの。

「……ふ……ンっ……ン……ッ」

捺くんの身体がビクビクと震え、掌に熱が吐き出された。
よっぽど我慢してたのかあっという間。
大量の白濁が手の中におさまってこぼさないように手を抜き出す。
―――捺くんのものから手を離すとき、その硬度がまったく衰えてなかったのは……酒と媚薬のせいなんだろうか。
俺の手を見て捺くんは少しだけ恥ずかしそうに頬を緩めた。

「たくさんでたねー。ゆーとさんのて、すっげーきもちよかった。もっとしたい」
「……とりあえずベッドに行こうか」

なんなんだろう、この子。
はにかむくせに、俺の手の中にある自らが出した白濁をぺろりと舐めて見せる姿は妖艶で。
―――迎えに行った時点でかなり色気というかフェロモンというか放出しててやばかった。
簡単に言えばエロイってことなんだけど、今日は酔っているのもあるから周りを気にしてないのが痛い。
朱理くんたちが助けなかったらどうなってたのか。
タクシーの運転手さんの目も気にせずに俺の脚に跨ってキスしてくるし。
蕩けたような顔を運転手さんにまで見せてたし。
降りるときなんか捺くんのことをものすごく凝視していたし。
酔っているせいとは言え、あんまりにも無防備すぎて―――……。

「ゆーとさんっ」

内心ため息をついていると無邪気な笑顔でまたキスをしかけてきた。
精液独特の味が微かに咥内に広がる。

「……っ、ん、捺くん……」

とりあえずまだ手には白濁が残っているし、相変わらず部屋の入口だしベッドへ移動したい。
捺くんの舌を甘噛みしてから唇を離す。

「ベッドに行こう」
「うん!」

あっさり頷いた捺くんは俺の腕にしがみついてきて、それを可愛く思いながら部屋の中へと歩いていった。


***

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