媚薬なHONEYD:side優斗


「ちゅー」

実際、21歳の男がこんなことを言ってて可愛いなと思えるのは捺くんだからだ。
泥酔しきってる上に媚薬まで飲んでるらしいからしょうがないんだろうけど、スイッチがずっと入ってる状態の捺くんは周りの目をきにすることなく俺に抱きついている。
タクシーの中でも……。
運転手はバックミラー越しにこちらを見て顔を真っ赤にしていた。
幸いホテルはタッチパネル式だし、人に会うことなくエレベーターに乗りこめた。

「ゆーとさん」

エレベーターの壁に押しやられ捺くんが俺の唇を塞いでくる。
すり寄せてくる下肢。
太腿にあたるソコがもう抑えきれないくらいに膨張してるのはわかってる。
部屋に入ったらとりあえず抜いてあげよう―――とは思うけど。
エレベーターが停まって、それでもキスを続けようとする捺くんを宥めて部屋に向かう。
ようやく辿りついて、

「着いたよ」

と言えば、

「やったー!」

なんて声をたてて笑いながら、まだ玄関口だというのにキスしてくる。
いつもより性急なキス。
俺にしがみついて必死に舌を動かしてくるのは可愛い。

「……んっ……。ゆーとさん……っ」

名残惜しそうに何度も俺の唇を食むようにしてから離れていった捺くんは潤んだ目で見つめてくる。

「なに?」

もともと積極的なほうだけど、今日はすでに理性が切れてしまっているらしい。
じっと俺の目を見ながら捺くんは俺の手を取ると自分の股間へと持っていった。
ズボン越しに硬い感触が指先に触れる。

「さわって……?」
「……」

媚薬……どの程度のものなんだろう。
いや、もともと捺くんはお酒が入ると性欲が強くなる方だし……。
頭がくらくらするほどの色香を放っている捺くんの誘いを無視するはずもない。
窮屈そうにしているズボンのベルトを緩めて寛がせてから手を差し込んだ。
熱く勃ちあがった捺くんのものはいつはじけてもおかしくない状態だった。
ぬるぬると先端から唾液をしたたらせ脈動している。
それを全体に塗るようにしながら指を絡め上下に扱いてあげる。

「……っん、ぁ……ん」

気持ち良さそうに瞼を震わせギュっと俺の上着を握りしめる捺くん。

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