ケーキと一緒にC


「心配しなくっても大丈夫だって! だって智紀さんのはまじでただのノロケだし!」

確かにいろんなプレイしてる話を聞かせられるけど、本当に智紀さんのはノロケだ。
絶対恋人くんがいかに可愛いかーとか延々と一緒に聞かされるし。

「……そう、だね」
「優斗さん!」

まさかヤキモチやいてる優斗さんを見れるなんて思ってもみなかったから、今日だけはちょっと智紀さんに感謝しつつ、俺はケーキから生クリームをすくうと舌先にのせて優斗さんの唇を塞いだ。
甘い、甘すぎるキスをプレゼントすると、最初固まってた優斗さんも俺を抱きしめてくれて応えてくれた。
イチゴと違って生クリームはあっというまに溶けて、あとはその甘さを味わいながら舌を絡め合わせまくる。
糸がひくくらい深いキスを交わして、優斗さんはため息をつくと俺の肩に顔を埋めた。

「……ごめん。なんか俺ってすっごくバカだね」
「そんなことないって! 俺いまむちゃくちゃ嬉しい」

まさか智紀さんにヤキモチやいてたなんて意外すぎたし、申し訳なかったなとも思うけど、どうしても顔が緩んでしまう。

「優斗さん。確かに生クリームプレイすすめられたけど、それをシたいなーって思ったのは優斗さんとだからだよ? たまには……そういうのも楽しそうかなって」

身体を動かして優斗さんの顔を覗き込んで言えば、じっと見つめ返された。
すこしして、ふっと優斗さんが微笑む。

「そうだね。俺もちょっとだけ……話聞いたとき楽しそうかもしれないとは思った」
「だよね!?」

視線を合わせて、吹き出すように笑いあう。
そして―――

「じゃあ、仕切りなおしシようか?」
「うんっ」


というわけで。

「……ん……ぅん……っ」

またイチゴのキスからはじめて―――ケーキプレイなんていうものを俺たちは楽しんだのだった。



これがまじで結構燃えた(智紀さんにはナイショだけど)。
最後には身体中がベタベタになって風呂入りなおして、そんで風呂でもまたシて……。
朝方までごろごろとベッドの上でじゃれまくってた。

「優斗さん」
「なに?」

まどろみながら優斗さんの耳元に口を寄せる。


―――また、シようね。


俺がこっそりそう言えば、小さく笑った優斗さんが俺の耳朶にキスを落として。


―――じゃあ、俺の誕生日に予約しておこうかな。


なんてことを言ってくれて。
ケーキよりも甘い時間に俺のクリスマスは最高のものになったのだった。


ってことで!
みんなもHappy Merry Cristmas!!



おわり☆


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