それは五度目のことだった。

「っ、ん……」

深いキスを交わしたあと潤んだ目で俺を見つめる捺くん。
こうして彼に触れるようになって、今日で五度目。
初めて会った日からもう一月が経ち、こうして会うのが習慣のようになりはじめている気がする。

――俺としては嬉しいけど。

このまま流され続けてくれれば、なんていう大人げないことを考えながら捺くんをベッドに押し倒し、すでに硬くなっているものに触れ唇を寄せようとした。
途端、

「あ、優斗さん、待って!」

と動きを止められる。
顔を上げれば顔を真っ赤にした捺くんが身体を起こして目を泳がせながら俺の肩に手をおいた。

「どうしたの?」
「……っ、あの……、ちょ、ちょっと!」

そう腰を引いて俺の手から捺くんの半身が離れていった。

「……いやだった?」

これまでもしたことあるはずだけど、今日は気分じゃないんだろうか。

「いやじゃない! ただ……」
「ただ?」

おずおずと上目遣いで捺くんが俺を見つめ、そして俺の半身に触れてきた。

「……いつもしてもらってばかりじゃ悪いし……だから……その、俺シていい……ですか」

ふぇら、と恥ずかしそうに笑って。

「……え」

呆気にとられているうちに捺くんが俺の股間に顔を近づけてまじまじと半身を眺め唇を近づけてきた。

「え、ちょ、捺くん」

そんなことしなくていいよ、という前に不思議そうに俺を見上げつつぱくりと俺のものが咥えられた。

「ッ――!」

濡れたあたたかい咥内の感触に思わず息を飲んだ。

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