「っ」

ぬるり、と半身につたわる温かな濡れた感触。
そして舌が絡みついてくる。
直接的な刺激と、俺のを咥えてるのが捺くんだという目の前の現実。
上目遣いで俺の様子を伺いながら舌を動かしだす様子に半身は限界まで硬くなってしまう。
しゃぶり、舐めて、と反応を確かめつつ与えられる刺激。
技巧的にどうこうというよりも視覚的なものだけでいままでにないくらい高揚して、張りつめている。

「……ン……っ、は」

俺のを頬張ってたまに漏れる吐息が甘く聴こえる。
必死な顔で、だけどしゃぶっている捺くん自身も興奮しているような雰囲気もあって、思わず手を伸ばして頭に触れる。
力は込めずにさらりとした髪に指をしずめると俺を見上げ、

「きもち……いい?」

と聞いてくる。

「……うん、とても」

笑顔を向けると嬉しそうにして「じゃあもっと頑張る!」とさっきよりも大胆に咥え込んでくる。
最初はぎこちなかった舌の動きも、俺の熱を上げるように焦らすように竿を舐め上げて先端をくすぐって。
思わず眉を寄せ競り上がる吐精感に堪える。
さすがに咥内に出す気なんてないから途中でやめさせるつもりだ。
だけど捺くんが俺のを咥えてるのをもう少し見ていたいという気持ちもある。

「……捺くん、もういいよ」

それでもやっぱりこんな可愛く奉仕してくれる捺くんの中に挿れたいという想いのほうが強くてそう声をかけた。

「……え……気持ちよくない?」
「気持ちいいよ」
「なら」
「でも俺も捺くんを気持ちよくしたいし」

捺くんは半身を握りしめたまま俺と半身とを見比べる。

「……俺も優斗さん気持ちよくしてあげたいんだけど」
「もう充分だよ」
「で、でも……俺……も―――……優斗さんの飲んであげたいし」

ぼそぼそと捺くんは呟いて顔を赤くしながらまた俺のを咥える。

「……」

懸命に奉仕を再開する捺くんに対して、思考が停止している俺。
飲んで―――って……。
じわじわと脳内に浸透してくる捺くんの言葉に理解するより先に身体が反応してしまう。
一気に込み上げてくる吐精感を見透かすように捺くんは咥内奥深くまで苦しいだろうに咥え込んできた。

「っ……、捺くん」

ぎゅ、と髪に触れていた手に力がこもってしまう。
堪えようと思えば堪えられる。
だけど―――捺くんが望むなら……なんていうのは言い訳で、結局は単純に男の欲なんだろう。

「―――く……っ、捺くん……出るよ……っ」

俺はしばらくして捺くんの咥内に白濁を吐き出した。

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