白蛇様D


「……ッ、あ、ん」

急にきつく生温かい白蛇様の口と舌に締められ哉巳の半身から白濁が吐き出さた。
それを白蛇様は吸いつくすように飲んでいく。

「……あ………あ……」

初めての精通に哉巳は呆然としながらも腰を揺らす。
ゆっくりと白蛇様は哉巳の半身から離れた。
欲を吐きだしたばかりだというのに幼い哉巳の半身はまだ勃ちあがったままだった。
異様な熱が身体を燻ぶり絶頂の余韻は醒めることなく続いている。
後孔に埋まっていた白蛇様の尾が引き抜かれ、喪失感に哉巳は無意識のうちに首を振った。

「……っ……ぁ、ヤだ……ぁ」

それは拒絶ではなく強請る声。

【―――案ずるな。これからが本番だぞ?】

艶やかな男の声が聞こえた。
否、脳内に響いた。

「……っ……え……」

虚ろに視線を揺らす哉巳。
―――と、身体中に巻きついていたはずの白蛇様がいなくなっているのに気づく。
不思議に思った一瞬後、激しい衝撃が哉巳を襲った。
後孔に太く硬いものが杭打たれる。
そして哉巳の身体を縛りつけるように抱きしめる―――腕。
肌に触れる白銀の長い髪。
目を見開く哉巳の目にこの世のものとは思えないほどの美麗な男が映る。

【哉巳、余を存分に楽しませるのだ。よいな?】

赤い目、嗤う口元から覗いた赤い舌。

「……白蛇……さま」

すべてを奪われてしまったかのようなうっとりとした哉巳の声が響く。
いい子だ、とあやすように赤い舌が哉巳の涙を舐めとり、後孔に沈められた白蛇様の半身が動きだした。

「あ……っあ、ん……っああ」

痛みなどなにもなくひたすらに気の遠くなるような快感だけ。
自然と哉巳は自らも腰を揺らしていた。
そうして―――幾度となく白蛇様の白濁を体内に受けたのだった。


【了】
→next:あとがきにイラストあり(私のじゃないですw)

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