お返しにご注意!G


―――――智紀side



触れ合わせた俺と優斗のが擦れあって熱い。
さっきはそう来るかと驚き半分興味半分。
まさか自分から進んで全部OKなんてことはないだろうから、なにかしら考えはあるんだろうけど……。

「優斗、めちゃくちゃ気持ちいい」

まぁヤってるうちにどうにかなるだろう。
互いの呼吸が乱れていくのを楽しみながら、燻ってしかたない身体の熱を発散させるようにひとまとめにした性器を扱く。
優斗の腰に手をまわして手を動かしたまま首筋に顔を埋めて吸いつくと耳元に吐息がかかってゾクリとする。
煽れば煽られて少しづつ余裕が削られていくことにまた煽られる。

「……あー……もう」

優斗の本当に小さな小さな呟きが熱を帯びた呼吸に混じって聞こえてきた。
どこか拗ねたような諦めたような、そして気持ちよさそうな色がある。
一緒に扱いている互いのモノの先端からはぬるりとした先走りが溢れはじめていて、それをまとわりつかせながら強弱をつけて手を動かす。

「優斗は気持ちいい?」

腰を押し付けるように軽く揺らしながら肩にキスを落としそのまま見上げた。
―――冷静な男が堕ちていく姿ってどうしてこうもエロいんだろ。
とくに優斗は普段そういう面をまったく見せないし、飲みにいって猥談になっても反応イマイチだし、そういう優斗が顔を朱に染めて理性と戦っている様子っていうのは想像以上にエロくさい。
もう何度もつかれてるため息にも官能の色は含まれて、俺を冷たく見下ろす目も色欲に濡れている。

「ねー、どう?」

鈴口を指先で強めに擦ってやると眉を寄せて視線を逸らす。
次の瞬間には同じように弄られ、また余裕が削られる。

「……うるさいな」

ぼそり、と日頃は聞けないような悪態が聞こえて、口元が緩むのを止められない。

「……気持ちよくなかったらこんなになってないだろ」

どうしてくれるんだ、とでも言いたそうな視線がまた戻ってくる。
思わず声を出し笑って、顔を近づけると唇を塞いだ。
薄い唇を舐め、侵入すればすぐに絡め取られる。

「……ん……っ」

漏れたのはどっちの声か。
ざらざらと交り合う舌と、唾液に思考はどんどん霞んでいく。
残るのは単純な欲求。
あー……もうまじで。
早く突っ込んで、ガンガン突きあげたい。
そんなこと優斗に言ったら殴られそうだけど―――優斗主導のキスを受けながら、湧き上がってくる吐射感に手の動きを速めていった。

prev next

イベントTOP][しおりを挟む]