あまいチョコレートとご一緒に♪@


*優斗と捺の交互視点になります*


「捺くん、まだ寝ないの?」
「……んー、もうちょっと」

真剣な顔をしてパソコンに向かってる捺くん。
時計の針はもう深夜の一時を指している。

「優斗さん先に寝てていいよ。俺もうちょっとかかるから」
「わかった。おやすみ」
「おやすみー」
「……」

いつもなら『優斗さん、おやすみのチュー!』なんて言ってくる捺くんなんだけど、今日はパソコンから顔をあげることもない。
少し寂しいけど、すごく真面目モードになっているから邪魔をするのも悪くてそのまま寝室に向かった。
ひとりベッドにもぐりこむ。
いつも隣りにある温もりが傍にないのは―――やっぱり少し寂しい。
ため息をひとつついて室内の電気を消し、目を閉じた。


***


「……これで……いいよな」

ネットすること2時間。
優斗さんはついさっき先に寝てしまってひとりパソコンに向かってた。
悩みに悩んで決めた商品が画面に映し出されてる。
一応レビューはしっかり読んだ。
今年のバレンタインは平日だけどやっぱチョコは渡したいし!
でも女の子に混じって買いにいくのは恥ずかしいし、正直すげー混雑の中買うのはキツイ。
だからネットで購入っと。
有名チョコをぽちりして、あとはプラスアルファ。

「優斗さん喜んでくれるかなー」

って、顔がにやける。
いつも仕事で疲れてる優斗さんを癒したい!
ネットしながらバレンタイン当日のことを計画して、にやにやしたまま夜は更けていった。

***

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