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「お前なんなの?本当になんなの?」

席に着くなりこれだ。幸村はご立腹らしい。そういえば一週間前辺りにもこんな会話、もとい言葉のドッジボールをした記憶がある。あのときは確かに私に非があったが、今回は全く思い当たる節がない。

「は?え、何?」

そう返すと幸村は目を大きく見開いた。美人がやると迫力満点だ。怖い。

「お前昨日のことも覚えていないの?なに、記憶喪失?それとも脳の容量足りてないの?」

畳み掛けられた。何この人超怖い。なんかよくわからんがすごく怒っているらしい。

「お前がそこまで鈍いとは思ってなかったよ。俺がお前と一緒にいるのはお前が好きだからに決まってるだろ。それが何だよ昨日の。蓮二何言ってんのお前」

柳…?柳、柳………あ。そう言えば昨日、柳に幸村は私とばかりいるが好きな人の1人や2人いないのか聞いたのだった。いれば協力でもしてやろうかと思って。気分で。ちなみに柳は呆れたように笑っただけだったが。




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